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マーケティング理論を用いた農地生態系の保全:食料生産とのトレードオフ解消に向けて(平成 31年度)
Conservation of farmland ecosystems using marketing theory: Resolving trade-off between conservation and food production

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
1919CD002
開始/終了年度
2019~2022年
キーワード(日本語)
マーケティング,生物多様性保全,農地生態系,食糧生産,環境経済学
キーワード(英語)
marketing,biodiversity conservation,farmland ecosystems,food production,environmental economics

研究概要

伝統的な農業は食料生産のみならず、多様な動植物が生息する里地里山等の農地生態系の形成に寄与してきた。しかし、昨今は人口減少・少子高齢化を一因とする耕作放棄や農業集約化が進み、これらの希少な生態系は消失の危機に瀕している。
本研究では、【課題1】現在の市場に生物多様性の付加価値がどの程度存在しているのか、農産物の市場を分析することで明らかにする。続いて、【課題2】潜在的にどのような生物多様性保全が農産物に付加価値を生み出す可能性があるのか、環境評価手法(選択型実験)を用いて明らかにするとともに、既存の市場とのギャップを解明する。最後に、【課題3】どのような情報提供が生物多様性保全に配慮した「環境配慮型」農産物の購入を消費者に促すのか、ラボおよびフィールドでの経済実験により消費者行動の解明に取り組む。これらの知見を通じて、「環境配慮型」農業を実施することのインセンティブを可視化し、食料生産と生物多様性保全の両立に向けた施策・政策を提案する。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:政策研究

全体計画

伝統的な農業は食料生産のみならず、多様な動植物が生息する里地里山等の農地生態系の形成に寄与してきた。しかし、昨今は人口減少・少子高齢化を一因とする耕作放棄や農業集約化が進み、これらの希少な生態系は消失の危機に瀕している。
本研究では、【課題1】現在の市場に生物多様性の付加価値がどの程度存在しているのか、農産物の市場を分析することで明らかにする。続いて、【課題2】潜在的にどのような生物多様性保全が農産物に付加価値を生み出す可能性があるのか、環境評価手法(選択型実験)を用いて明らかにするとともに、既存の市場とのギャップを解明する。最後に、【課題3】どのような情報提供が生物多様性保全に配慮した「環境配慮型」農産物の購入を消費者に促すのか、ラボおよびフィールドでの経済実験により消費者行動の解明に取り組む。これらの知見を通じて、「環境配慮型」農業を実施することのインセンティブを可視化し、食料生産と生物多様性保全の両立に向けた施策・政策を提案する。

今年度の研究概要

生物多様性保全の付加価値を含んだ農産物がどの程度実際の市場に存在しているのか、農産物市場(産地直売所やJA等)でフィールド調査を行い、農産物の価格とともに情報を収集・整理する。フィールド調査は実際の生物多様性情報とのギャップを比較検証することを念頭に、現地調査を実施する。また、WEBスクレイピング技術を用いて、クラウドファンディング等のWEBサイトから農産物の価格や生物種情報等、本研究に関連する情報を収集・整理する。また、農産物市場において消費者等にインタビュー調査を実施し、人々が農産物を購入する際に意識している項目を把握し、農作物に対する潜 在的な消費者需要の把握に向けてアンケート調査のデザイン等に取り組む。

外部との連携

本研究の分担者は北海道大学・庄子康氏および甲南大学・柘植隆宏氏である。

課題代表者

久保 雄広

  • 生物・生態系環境研究センター
    生物多様性保全計画研究室
  • 主任研究員
  • 博士(農学)
  • 経済学,心理学,農学
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