- 予算区分
- ZZ 個別名を記載 JSPS
- 研究課題コード
- 1821ZZ001
- 開始/終了年度
- 2018~2021年
- キーワード(日本語)
- 移住者
- キーワード(英語)
- migrant
研究概要
日本の中山間地域の人口減少と都市への人口集中は、人口減少に悩む自治体のみの問題ではなく、国土荒廃と海外への環境負荷増大を招く。一方近年では、都市住民の豊かな自然への希求やリモートワークの浸透などを背景に、決して大きくはないが中山間地域への人口還流の傾向がある。本研究では、社会科学と地理情報科学の融合と地域実務者の参画により、この誘因となる中山間地域の地域資本を解明し、移住者を受け入れて地域資本を活かす持続可能な地域システムデザインのあり方を提案する。
研究の性格
- 主たるもの:政策研究
- 従たるもの:応用科学研究
全体計画
地域システムを自然資本、人工資本、社会関係資本、人的資本及びこれら4資本の相互作用で捉えて、地域の人々の便益や福利にどう影響するのかを究明する。そのために、?4資本の目録と地理情報データベースの作成、?4資本の相互作用から地域の便益・福利への「流れ」のチャンネルの特定、及び?移住者の移住・定住の判断や移住者を含む地域住民の身体・精神の充足への影響評価を行う。研究サイトには、地域活性化に労働人口の転入を必要とし、移住が異なる程度で進む山梨県下の中山間地域の3市町村:北杜市、身延町、道志村を選定した。これらの地域では、?地域システムデザインに向けて地域の実務者や官民を含む関係者の参加を得た地域会合を定期的に行い、超学際的な協働研究を進める。
今年度の研究概要
移住と自然資本との関係についてのアンケート調査の解析を実施する。また、日照時間日本一を背景に多くの太陽光発電所が全国に先駆けて導入されている北杜市を中心に、卒FIT電源を用いた地域エネルギー自給目指すプラットフォームづくりについて現地専門家と検討し、移住動向との関連性の分析を行う。
外部との連携
責任機関:公益財団法人地球環境戦略研究機関
研究代表者: 自然資源・生態系サービス領域・研究員・高橋康夫
研究分担者:自然資源・生態系サービス領域リサーチマネージャー・鮫島弘光
協力機関(研究費の配分無し)
研究協力者:事業構想大学院大学准教授・重籐さわ子
実務者:やまなし木質バイオマス協議会理事・志沢美香、(有)スタジオアンビエンテ代表・窪田浩之、(株)リトル・トリー代表取締役、道志村移住支援センター代表・大野航輔
課題代表者
山形 与志樹
担当者
-
吉田 崇紘