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沿岸海域における新水質環境基準としての底層溶存酸素(貧酸素水塊)と気候変動の及ぼす影響把握に関する研究(令和 2年度)
Dissolved oxygen (DO) in bottom layer as new water quality standard (index for hypoxia) and effect of climate change on it in coastal seas

予算区分
AH 地環研
研究課題コード
2022AH002
開始/終了年度
2020~2022年
キーワード(日本語)
沿岸海域環境,底層DO(貧酸素水塊),気候変動,新水質環境基準,栄養塩
キーワード(英語)
Coastal sea environment,DO in bottom layer (hypoxia),Climate change,New water quality standard,Nutrients

研究概要

本共同研究課題では、全国の各沿岸海域において、公共用水域測定されているとは限らない底層溶存酸素(DO)の現場測定や有機物や栄養塩の質的評価を行いつつ、海域での水質形成の状態と背景を把握・評価することを目的としている。
また公共用水域常時監視(測定計画)で過去30年間近く測定されてきた各水質項目と、海域における気候変動の影響評価として水温について長期変動傾向の解析を行う。その時系列解析手法を参加機関で共有・検討することも本課題の目標の一つである。
以上を通じて、全国各沿岸海域における底層DOの状況とその背景、水温の変動とその影響について得た知見を行政等、関係機関に提供し、環境基準類型当てはめや気候変動影響評価の一助とする。

研究の性格

  • 主たるもの:モニタリング・研究基盤整備
  • 従たるもの:行政支援調査・研究

全体計画

新しい水質環境基準生活環境項目として現在、類型当てはめが検討中の海域における底層DOの現場測定、およびその低下(貧酸素水塊形成)の要因としてのCODやクロロフィルa(Chla)で表される水塊(柱)中の有機物(炭素)の内訳・質的評価(懸濁態・溶存性有機炭素[POC・DOC]、海域版BODやChla)や、海域で最も多くの有機物(炭素)を占めている植物プランクトンの増殖因子である栄養塩(溶存性無機態窒素:DIN[硝酸態・亜硝酸態{NO3・NO2−N}、アンモニア態窒素{NH4−N}]と溶存性無機態りん:DIP[りん酸態りん{PO4−P}])と、溶存性の有機態窒素・りん(DON・DOP)分解に伴うDIN・DIP生成等の物質循環上重要な水質項目でかつ、公共用水域常時監視(測定計画)で測定されているとは限らない項目に着目して、前課題から引き続いて現場調査・測定と試験・検討を行う。
また公共用水域常時監視(測定計画)で過去30年間近く測定されてきたCODや表層・底層DO、全窒素(T−N)・全リン(T−P)と共に、海域における気候変動の影響評価として水温について長期変動傾向の解析を行う。

今年度の研究概要

前課題(過年度)に引き続き、多項目水質計を用いた底層DOの現場測定や採水試料の栄養塩類、Chlaや有機物指標や海域版BODの測定、有機態窒素・りん分解に伴う無機態栄養塩(DIN・DIP)への変換試験を行う。また本提案課題における新規再開実施事項である公共用水域常時監視(水質測定計画)で取得された水温、表層・底層DO、COD、T-N・T-P等のデータの時系列解析のために、対象調査点の検討、データの整理を行う。

外部との連携

地方環境研究機関18機関

課題代表者

牧 秀明

  • 地域環境研究センター
    海洋環境研究室
  • 主任研究員
  • 工学博士
  • 生物工学
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