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2015年9月24日

受賞のお知らせ ~ 眞崎 良光 特別研究員らが平成27年度地球環境論文賞を受賞

概要

受賞者氏名: 眞崎 良光(地球環境研究センター),花崎 直太(地球環境研究センター),高橋 潔(社会環境システム研究センター),肱岡 靖明(社会環境システム研究センター)
賞の名称:  平成27年度地球環境論文賞
授賞機関:  公益社団法人土木学会地球環境委員会
受賞年月日: 2015年9月4日
受賞対象:  気候変動にともなう理論包蔵水力と流況に基づく水力発電量の将来変化,土木学会論文集G(環境), 70(5), I_111?I_120, 2014

ひとこと

 昨年の土木学会第22回地球環境シンポジウムで発表し、土木学会論文集G(地球環境研究論文集)に掲載された標記論文の著者4名が、土木学会地球環境委員会「平成27年度地球環境論文賞」を受賞しました。著者ともども、名誉な賞をいただいたことに大変感激しております。

 表彰式には眞崎が代表で出席し、地球環境委員会・河村明副委員長より賞状とともにお祝いと激励のお言葉をいただきました。

 本論文は、将来の気候変動によって生じる河川の水資源量の変化を、水力発電の発電量や設備稼働状況への影響としてとらえるとともに、世界各地におけるその影響を分類して総括したものです。気候変動による人間社会への影響が懸念されている中、本論文がその影響評価の一事例として貢献できるならば嬉しい限りです。今後とも研究関連業務に励んでまいりたいと考えております。

図:理論包蔵水力の将来変化
気候が変化すれば、水力発電に使うことができる水の量も変わります。この研究では、将来の気候変化にともなう河川流量の変化が水力発電に与える影響を調査しました。
 この図は、将来最も温暖化が進む想定の下で、理論包蔵水力(1年間の河川水量のすべてを地形に沿って流し落としたときに得られる発電量で、理論上可能な水力発電量の上限です)の変化を示したものです。これから70年後頃には、青い地域で増加、赤い地域で減少すると予測されます。


 研究内容については、下記リンクもご参照ください。

リンク

【気候変化と水力発電(眞崎良光:地球環境研究センターニュース)】
http://www.cger.nies.go.jp/cgernews/201410/287007.html

【組織紹介-地球環境研究センター】
http://www.nies.go.jp/sosiki/cger.html

【組織紹介-社会環境システム研究センター】
http://www.nies.go.jp/sosiki/social.html