ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方
2015年10月14日

受賞のお知らせ ~ 松崎 慎一郎 主任研究員が日本陸水学会吉村賞を受賞

概要

受賞者氏名: 松崎 慎一郎(生物・生態系環境研究センター)
賞の名称:  吉村賞
授賞機関:  日本陸水学会
受賞年月日: 2015年09月29日
受賞対象:  人間活動が陸水域の生物多様性・生態系に及ぼす影響の解明と環境行政への貢献

賞状をもつ松崎 慎一郎 主任研究員の写真
松崎 慎一郎
(生物・生態系環境研究センター 生物多様性保全計画研究室 主任研究員)
水環境実験施設にて

ひとこと

 これまで進めてきました陸水域における生物多様性・生態系保全に関する研究業績に対して、日本陸水学会より吉村賞をいただきました。

 わが国だけでなく世界中の湖沼や河川などの陸水域は、様々な人間活動の影響を強く受け、生物多様性の減少と生態系の劣化が進んでいます。複数の手法(例:遺伝子分析と安定同位体分析、野外実験とメタ解析)を統合して、人間活動が陸水域に及ぼす影響を明らかにしたことを評価していただきました。同時に、全国湖沼の生物多様性・生態系サービスの評価、福島原発事故後の放射性物質のモニタリング、福井県三方湖の自然再生に向けた総合的環境研究などを通じて環境行政に貢献した点も評価していただきました。

 これまでの一連の研究は、共同研究者をはじめ多くの方々の協力と支援の賜物であり、それらの方々に心から感謝いたします。今後も、陸水域の生物多様性・生態系保全に向け精一杯努力していく所存です。

水環境実験施設

水環境実験施設写真1
水環境実験施設写真2

 国立環境研究所構内にある水環境実験施設には、水質改善手法などを開発する目的で大量培養装置・水処理実験装置が設置され、有害汚染物質が水生生物へ与える影響を研究する目的で毒性試験装置が設置されています。
 さらに、水生生物の飼育・培養、系統保存が行える人工環境室、培養室が設けられており、環境リスク研究センターリファレンスラボ機能の基盤整備の一環として、化審法(化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律)に定める化学物質管理に使用する実験用水生生物の飼育・繁殖・培養、および供給を行っており、多種の実験水生生物等を所内外の研究者/研究機関に提供しています。
 松崎主任研究員による研究も、当施設実験用水生生物を使用して行っています。


【研究試料の有償分譲-実験水生生物等】
http://www.nies.go.jp/kenkyu/yusyo/index.html

生態系研究フィールド

生態系研究フィールドの写真

 国立環境研究所構内および別団地にある生態系研究フィールドでは、植物、微生物、無脊椎動物などからなる生態系を対象とし、環境変化による影響を調べる実験を行っています。ここでは小規模の区画(最大400平方メートル)における実験が可能です。
 施設については、ぜひ下記リンク(生物・生態系環境研究センターによる施設紹介)をご覧ください。
 松崎主任研究員による研究は、当施設も使用して行っています。


【生態系研究フィールド(生物・生態系環境研究センターホームページ)】
http://www.nies.go.jp/biology/aboutus/faci/ecof/index.html

リンク

【組織紹介-生物・生態系環境研究センター】
http://www.nies.go.jp/sosiki/biology.html

【研究者紹介ページ-松崎 慎一郎】
http://www.nies.go.jp/researchers/201297.html