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2015年12月3日

受賞のお知らせ ~ 宇田川 理 研究員が第21回ヒ素シンポジウム奨励賞を受賞

概要

受賞者氏名: 宇田川 理(環境リスク研究センター)
賞の名称:  第21回ヒ素シンポジウム奨励賞
授賞機関:  日本ヒ素研究会
受賞年月日: 2015年11月14日
受賞対象:  マウス卵子の質とPMLに着目した亜ヒ酸の雌生殖毒性解析,第21回ヒ素シンポジウム, 同予稿集 , 34-35,2015

実験室にて撮影の写真
前列:宇田川理研究員
後列左から:平野靖史郎室長、加藤綾華リサーチアシスタント、小林弥生主任研究員
(環境リスク研究センター 健康リスク研究室)

ひとこと

 私たちは現在多くの国民が水に困る事は少なくなりましたが、世界には数多く生活水に困る国々が存在しています。ヒ素は自然界において地殻に豊富に含まれる元素であり、長い年月を経て池や湖、そして地下水に流出します。そのためバングラデシュをはじめ、飲料水を得るために井戸水を利用している国々では深刻なヒ素汚染が報告されています。種々のガン罹患率の上昇にとどまらず死産や胎児の堕胎率の上昇といった問題まで事態は拡張してきているとの報告が見られます。一方で亜ヒ酸が卵子及び胚の細胞内において毒性を発現する詳細な分子機構は依然として明らかになっていません。この度は亜ヒ酸と結合するタンパク質の性質や卵子の成熟に伴う細胞内での挙動の解析を評価していただいたと考えています。この機会を励みに、例えばリスクを低減しうる分子標的の探索など新たな視点を提案できるような実験を考案したいと考えています。

リンク

研究者紹介