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2021年3月8日

受賞のお知らせ ~
山田 一夫 主任研究員が(社)九州橋梁・構造工学研究会から論文賞を受賞

概要

受賞者氏名: 山田 一夫(福島支部)
賞の名称:  論文賞
授賞機関:  (社)九州橋梁・構造工学研究会
受賞年月日: 2020年12月19日
受賞対象:  水セメント比が ASR 膨張およびアルカリシリカゲルの蓄積に及ぼす影響,第 8 回九州橋梁・構造工学研究会シンポジウム論文集 ,2020

ひとこと

放射性物質に汚染した廃棄物の処分施設は鉄筋コンクリート製が候補です。例えば廃掃法の遮断型処分場などです。このコンクリートには水密性が求められますが、鉄筋コンクリートは種々の原因でひび割れを発生し、水密性が損なわれる可能性があります。とくに処分施設は通常の建設物と異なりより長期間の健全性が求められますが、長期的なひび割れの重要な要因としてアルカリシリカ反応というものがあります。もちろん現状のJISで対策も定められていますが、処分施設においてはそれでは不十分であり、かつ対策の有効期間が分からないことが課題となります。東日本大震災以降、国立環境研究所では、九州大学他と連携し、この課題について、原子力規制庁の高経年化対策関連事業やRILEMという国際学術団体のTechnical Committeeでも活動してきました。今回は、橋梁に関する学会に投稿した論文が表彰されました。受賞論文は、九州大学川上隆氏、同佐川康貴准教授、五十嵐豪東京大学特任講師との連名です。