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循環・廃棄物研究棟竣工披露式典の開催

研究所行事紹介

是澤 裕二

 去る7月22日,梅雨明け後の抜けるような青空の下,かねてより建設を進めていた循環・廃棄物研究棟が本年3月に竣工したことを記念して,竣工披露式典が行われた。

 式典では,合志理事長による主催者挨拶,浜田理事による研究棟の概要紹介に引き続き,来賓を代表して炭谷茂環境省総合環境政策局長,真鍋賢二元国務大臣環境庁長官から祝辞をいただいた。その後,建設に携わった方々に対する感謝状の贈呈,テープカットが行われた。

 式典終了後,新棟の内覧が行われた。まず,展示室において,酒井伸一循環型社会形成推進・廃棄物研究センター長が,新棟における研究の3つの柱となる「循環型社会の評価手法と基盤整備に関する研究」,「廃棄物の資源化・処理・処分技術の研究」,「総合的なリスク制御手法に関する研究」について紹介した。その後,1階のプラント系実験室や,2階の分析系実験室,ソフト系研究室等を巡回していただき,新棟を利用して研究を行うこととなる30名余りの研究者から,パネルや実際の試料等を用いつつ各種設備や研究内容等に関する説明が行われた。来賓の方々には大変高い関心をお寄せいただき,当初予定していた1時間の内覧時間を超過して,活発な質疑応答や意見交換が行われた。

 炎天下での開催にもかかわらず,国会関係,環境省,関係研究機関等から50名近くのご来賓の出席を賜り,暖かいお祝いの言葉や示唆に富むご意見を頂戴したことに心から感謝したい。循環・廃棄物研究棟を利用して研究を進める者一同,循環型社会の構築を目指して研究に取り組む決意を新たにしたところであり,引き続きのご指導ご鞭撻をお願いする次第である。

(これさわ ゆうじ,循環型社会形成推進・廃棄物研究センター研究調整官)