- 予算区分
- AQ センター調査研究
- 研究課題コード
- 1112AQ009
- 開始/終了年度
- 2011~2012年
- キーワード(日本語)
- 市街地土壌,微量元素,大気降下物,植物葉
- キーワード(英語)
- urban soil, trace element, atmospheric deposition, pland leaf
研究概要
関東地域などの市街地土壌には、大気降下物に由来する有害金属類が慢性的に負荷されている。有害金属類が土壌表層に高濃度に蓄積すると、土壌生態系やヒトの健康に悪影響を及ぼす危険性がある。このリスクを評価するためには、まず、市街地土壌で高濃度に蓄積している有害金属類を特定し、それらの土壌中現存量を把握することが必要である。本研究の目的は、茨城県を中心とした関東地域の市街地土壌を対象として、大気降下物による市街地土壌の有害金属汚染の現状を把握することである。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備
全体計画
市街地土壌には,その土地の地質由来の元素に,植物(落葉など)由来の元素や大気汚染由来の元素が加わっていると考えられるが,微量元素に関する情報は僅かである。本研究では,関東地域において,市街地土壌,植物葉,大気降下物の多元素分析を実施し,総合的に解析することによって,地質由来,植物由来,大気汚染由来の元素特定を試みる。土壌・植物葉・大気降下物のモニタリングは並行して実施し,2011年度は大気降下物データを中心に,2012年度は全体のデータを総合的に解析する。
今年度の研究概要
大気汚染度の異なる東京〜茨城の4地点で、林外雨と林内雨を採取・分析し、雨水中に含まれる微量元素を測定する。代表的な汚染元素であるPbとSbに注目し,過去の大気汚染が蓄積した表層土壌の巻き上げの寄与と,現在の大気汚染の寄与を区別して解析する手法を検討する。
- 関連する研究課題
- 0 : 地域環境研究分野における研究課題