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廃棄物の焼却処理に伴う化学物質のフローと環境排出量推計に関する研究(平成 27年度)
Estimation of substance flows and environmental emissions of chemicals associated with waste incineration

予算区分
BE 環境-推進費(補助金)
研究課題コード
1517BE001
開始/終了年度
2015~2017年
キーワード(日本語)
廃棄物焼却,化学物質排出,PRTR,物質フロー
キーワード(英語)
waste incineration, chemicals release inventory, Pollutant Release and Transfer Register, substance flow

研究概要

多くの化学物質は製品や廃棄物に含まれて廃棄物処理へ移行すると考えられること、廃棄物の焼却処理等では化学物質が非意図的に生成、排出される可能性があることをふまえると、廃棄物処理における化学物質の排出量管理は重要な課題である。しかし、化学物質のライフサイクルの上流においてはPRTR制度や化審法のリスク評価において排出量の把握や推計が進んでいるのに対し、廃棄段階からの排出は一部の物質を除いてその実態が不明である。本研究では、PRTR制度における廃棄物処理施設からの排出量推計への貢献を念頭に置き、廃棄物処理の中でも特に産業廃棄物の焼却処理に着目し、化学物質の大気排出に係る排出量を推計するとともに、その推計手法と基礎データの提示を行う。

研究の性格

  • 主たるもの:行政支援調査・研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

本研究は、下記の4つの個別テーマで構成し、成果を相互に参照、反映しながら産業廃棄物焼却施設からの化学物質の大気排出量推計を行うとともに、その推計手法と基礎データを提示する。(1) 物質排出挙動に大きく影響すると考えられる焼却方式、排ガス処理方式、焼却廃棄物の種類や組合せ等の視点から国内の産業廃棄物焼却施設を類型化し、その特徴を明らかにする。(2) 焼却処理へのフローを軸に、既存の廃棄物統計や産業廃棄物管理票情報、PRTR届出移動量データ、廃棄物試料の物質含有実態データを活用して廃棄物および化学物質フローを推計し、化学物質排出の視点から見て着目すべき廃棄物種と物質の組合せを抽出する。(3) 排出係数作成のための検証データとして、実験炉による廃棄物試料の焼却実験、マルチゾーン熱力学平衡計算モデルの産業廃棄物焼却への拡張により、各種廃棄物の焼却における物質排出基礎特性の調査解析を行う。(4) 産業廃棄物焼却施設の排ガス等実測調査を行い施設の類型に着目した物質排出実態の特徴を整理する。以上に基づいて廃棄物と含有物質の詳細な焼却投入フローと施設類型をふまえた排出係数を作成し、廃棄物焼却施設からの化学物質排出量の推計、推計手法と基礎データの提示を行う。

今年度の研究概要

産業廃棄物焼却施設の施設形式、排ガス処理方式、処理廃棄物等に係る情報収集整理を行い、それらの属性による施設の類型化を行う。廃棄物統計や管理票情報を活用した廃棄物フローの推計モデル作成と推計、PRTR届出移動量データの集計解析を行い、化学物質に着目した場合の主要な廃棄物種とフローを整理する。また、主に焼却残さを対象として化学組成データの収集整理、新たな化学組成分析を行う。実験炉による廃棄物試料の燃焼実験を行い、各種物質の排出基礎特性データを取得する。マルチゾーン熱力学平衡計算を用いた産業廃棄物焼却施設(キルン炉等)内の物質挙動予測モデルのプロトタイプを作成する。実焼却施設において排ガス濃度実測調査を試行し、サンプリング・分析方法の妥当性を確認する。

外部との連携

外部の共同研究・協力機関:公益財団法人日本産業廃棄物処理振興センター、埼玉県環境科学国際センター、静岡県立大学、有限会社環境資源システム総合研究所、地方独立行政法人北海道立総合研究機構環境・地質本部環境科学研究センター

関連する研究課題

課題代表者

小口 正弘

  • 資源循環・廃棄物研究センター
    基盤技術・物質管理研究室
  • 主任研究員
  • 博士 (工学)
  • 工学,システム工学,化学
portrait

担当者