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アジア圏における持続可能な統合的廃棄物処理システムへの高度化(平成 28年度)
Advancement of sustainable and integrated waste management system in Asia

研究課題コード
1620AA024
開始/終了年度
2016~2020年
キーワード(日本語)
アジア,統合的廃棄物管理システム,流域管理システム,分散型汚水処理システム,都市計画,長期低環境フラックス型埋立地,持続可能性,強靭性,基軸モデル
キーワード(英語)
Asia, Integrated Waste Management System, Watershed Management System, Distributed Sewage Treatment System, Urban Plannning, Long-term Low Contaminant Flux Type Landfill, Sustainability, Resilience, Standard Model

研究概要

 日本を含めたアジア圏において、各地域の環境・経済・社会に適合し、持続可能で強靭な廃棄物の処理システムを提示することを目指し、都市特性、経済状態、社会受容性を与条件とした、上位の都市計画等と調和した将来の廃棄物処理制度・システムとその評価手法を確立する。また、焼却技術や埋立技術及びその他の関連技術について統合的な技術システムの開発と高度化を行う。アジア圏に普遍的かつカスタマイズ可能な、廃棄物処理システムの基軸モデルを提示する。具体的には、アジア新興国における廃棄物処理事業の脆弱性や、対策の進捗及び効果を認識することができる評価ツールを開発する。 低炭素型の流域管理システムの構築する。東南アジア地域に適合した分散型汚水処理技術の性能評価試験方法の確立と関連制度を構築する。日本およびアジアの都市において都市計画と調和した廃棄物管理システムのあり方を示し、システムが地域で持続的に機能する事業を提示する。アジアの都市において実施可能な廃棄物処理技術システムを構築する。低環境フラックス型の処分場を実現する。

今年度の研究概要

アジア新興国の主要都市における一般廃棄物処理事業のパフォーマンス指標を設定、評価する。また、各国都市ごみ処理への中間処理の導入要因の解析を進めるとともに、衛生施設を組み入れた開発事業のレビューを行うとともに、アジア都市の実廃棄物管理施設を対象に廃棄物の選別・中間処理及び埋立地浸出水の処理技術の適用可能性について技術的な検討を行う。さらに、埋立廃棄物からの溶出、処分場の水収支等の知見から有害物質等の長期挙動を実験ならびに数値解析を通して検討するとともに、低炭素型の流域管理システムの構築を目指して省エネ型排水処理技術、派生バイオマス発生量算定及び分散型のリサイクル技術の開発に着手する。これらに加えて、分散型生活排水処理技術及びその性能評価試験方法の現地化のためのファクターを実験的に明らかにする。

外部との連携

堀田康彦(IGES)、林志浩(IGES)、劉晨(IGES)、原田英典(京大)、清原洋太(フジクリーン工業)、張振亜(筑波大)、雷中方(筑波大)、李玉友(東北大)、田中貴之(サンユウ)、稲森悠平(国際科学振興財団)、孔海南(上海交通大)、王欣澤(上海交通大)、Geng涌(上海交通大)、呉亜鵬(石家庄技術学院・河北省北斗天工)、中国科学院、小島道一(アジ研)、山崎宏史(東洋大)、久山哲雄(IGES)、NGOC BAO Pham(IGES)、雲川新泌(JECES)、高橋悟(JECES)、樋口裕城(名古屋市立大)、和田英樹(SSDi)、山口直久(エックス都市)、石森洋行(立命大)、東條安匡(北大)、清和成(北里大)、井上大介(北里大)、高岡昌輝(京大)、李東勲(ソウル市大)、Komsilp Wangyao(KUMTT)、Chart Chiemchaisri(カセサート大)、水原詞治(龍谷大)、ナレースワン大学、ベトナム建設大学

課題代表者

山田 正人

  • 資源循環領域
    廃棄物処理処分技術研究室
  • 室長(研究)
  • 京都大学博士(工学)
  • 工学,生物工学,化学工学
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担当者