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閉鎖性海域における気候変動による影響評価等検討業務(令和 4年度)
Prediction of climate change impacts on enclosed coastal sea environments

研究課題コード
2222BY010
開始/終了年度
2022~2022年
キーワード(日本語)
気候変動,閉鎖性海域,水環境,影響予測
キーワード(英語)
climate change,enclosed coastal sea,water environment,impact prediction

研究概要

気候変動による水環境への影響について、水温や水質の変化、流域からの栄養塩類等の流出特性等の変化が生じることが予想されており、それに伴う生態系への影響が懸念されている。多くの沿岸域・閉鎖性海域において、気候変動の影響はすでに顕在化しており、長期的な水温の上昇傾向やそれにともなう生態系の変調が多数報告されている。本研究は、日本国内の閉鎖性海域を対象として、底質環境や水環境への気候変動による影響評価を行うとともに、有明海・八代海等を対象として、水環境への気候変動影響予測に係る検討を行う。

研究の性格

  • 主たるもの:行政支援調査・研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

 瀬戸内海をはじめ国内閉鎖性海域の底質や底生動物の長期モニタリングデータを収集し、これらの長期変動傾向と気候変動影響の関係性を解析するとともに,底生動物への水温上昇影響を評価するための室内実験を行う。また、閉鎖性海域における気候変動影響評価手法についてのより広範な知見を得ることを目的に、海外の閉鎖性海域における気候変動影響評価に関する文献調査を行う。さらに、有明海・八代海において陸域淡水・汚濁負荷流出−海域流動・水質・底質モデルによる将来予測を行う上で必要となる技術的検討、予測モデルの構築と再現性の検証、及び必要な知見・データ等の収集・整備を行う。

今年度の研究概要

環境省が行った広域総合水質調査で得られた過去データを用いた底質、水質および底生動物群集に関する経年変動解析を実施し、瀬戸内海における過去の環境変動と底生動物群集動態を明らかにする。底生動物への水温上昇の影響を評価するため、干潟で採取した底生動物を用いた室内実験(底生動物のろ過摂食と水温との関係解析)を行い、閉鎖性海域の生態系機能に大きく影響する底生動物の生理活性と温度環境との関係に関する知見を得る。また、閉鎖性海域における気候変動影響評価手法についてのより広範な知見を得ることを目的に、チェサピーク湾やバルト海といった海外の代表的な閉鎖性海域における水環境等への気候変動影響評価に関する知見を文献等により収集し、今後の検討の基礎的資料として評価事例の整理を行う。有明海・八代海等の水環境への気候変動影響予測については、過年度業務で実施した陸域淡水・汚濁負荷流出−海域流動・水質・底質モデルによる瀬戸内海、東京湾、伊勢湾の気候変動影響予測を有明海・八代海等に展開することを前提として、影響予測に係る計画・手法等の技術的検討、予測モデルの構築と再現性の検証、及び必要な知見・データ等の収集・整備を行う。

課題代表者

金谷 弦

  • 地域環境保全領域
    海域環境研究室
  • 主幹研究員
  • 博士 (理学)
  • 生物学
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担当者