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2017年3月8日

福島県三島町との環境創生型まちづくり研究に関した説明会開催について(お知らせ)

(筑波研究学園都市記者会、福島県県政記者クラブ同時配付)

平成29年3月8日(水)
国立研究開発法人国立環境研究所
 福島支部 地域環境創生研究室
    (主任研究員) :大場 真
     (研究員) :中村 省吾

 国立環境研究所福島支部では、平成28年度より福島県三島町と共同で環境創生型まちづくり研究を進めていますが、本年3月竣工予定の単身者向け町営住宅において、ホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)を導入する等の連携研究を開始し、環境に配慮した寒冷中山間地域におけるまちづくりのための社会モニタリング研究を行う予定です。
 本研究内容については、町営住宅内覧会に合わせて現地で概要説明とデモンストレーション等を行います。なお、平成29年3月15日(9:00-12:00)は報道機関の方向けにも説明を行う予定です。

 国立環境研究所福島支部は、平成28年度より福島県三島町と共同で環境創生型まちづくりに関する研究を行ってきました。その一環として、平成29年3月に三島町内に竣工予定の単身者向け町営住宅(図1)において、ホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)*等を用いた社会モニタリング研究を開始します。これまで福島県新地町で実証試験を行ってきた「くらしアシストシステム」とHEMSを接続し(図2, 3)、環境に配慮した寒冷中山間地域におけるエネルギー等のモニタリング研究を行います。さらに、くらしアシストシステム**の地域情報機能やアンケート機能などを活用して、我が国の中でも特に著しい人口減少及び高齢化という背景をもつ奥会津地域における、情報通信技術を活用したまちづくり支援の研究を推進する予定です。

本研究内容については、町営住宅内覧会(平成29年3月14日から15日)に合わせて、今後計画している研究に関する概要説明及びデモンストレーションを実施する予定です。
[報道機関の方への現地説明]
・日時:平成29年3月15日(9:00-12:00)
・場所:福島県大沼郡三島町大字宮下字中乙田1000番地1

  • * ホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS) : 電気・ガス使用量の「見える化」や家電のリモート制御等を行い、家庭におけるエネルギーを管理するシステム。

    ** くらしアシストシステム : 自治体からのお知らせ、家庭や地域のエネルギー情報、地域の生活・観光マップなどをスマートフォンやPCなどからアクセス可能な地域コミュニティを支援するネットワークシステム。
図1 三島町単身者向け町営住宅(建設中、平成29年1月)
図2 「くらしアシストシステム」とホームエネルギーマネジメントシステム
図3 くらしアシストシステム(開発中の三島町向けバージョン)

参考資料

1. 予定している環境創生型まちづくり研究の詳細

 国立環境研究所(以下、NIES)は、被災地における地域コミュニティの絆の維持・再生や、さらなる地域活性化に向けた復興支援の一環として、情報通信技術(ICT, Information and Communication Technology)を活用し、環境に配慮した地域におけるエネルギー利用の効率化や省エネルギー行動支援、社会コミュニティ活動支援、地域防災やまちづくりに関する情報発信を目的とした地域情報システム「くらしアシストシステム」の研究開発と社会実証実験を進めてきた。

 一方、三島町が位置する福島県奥会津地域では、平成23年7月の新潟・福島豪雨により甚大な被害を受け、現在もJR只見線が一部運休している。三島町では少子高齢化が急速に進む中、地域資源を活用したエネルギーシステムの構築を始めとする持続可能な社会の構築に向けた様々な取り組みを進めており、その一環として、定住促進を目的とした単身者向け町営住宅の竣工を平成29年3月に予定している。NIES福島支部は三島町の取組を支援するために研究依頼を申し込み、新築される町営住宅に対してホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS, Home Energy Management System)*1を設置し、既往の「くらしアシストシステム」*2と連携した研究を開始することとした。

 具体的には、今回設置予定のHEMS、「くらしアシストシステム」、そして住宅に設置済のスマートメーター*3とを接続することで、住宅における電力消費のリアルタイムな計測に加えて、電力使用状況の診断や専門的な知見に基づいた省エネ情報の提供、環境に配慮した行動を促す研究等を行うことを予定している。入居者の「くらしアシストシステム」へのアクセスは、個人所有のパソコンやスマートフォンなどを通じて行う予定である。さらに、上述の研究だけでなく、町のホームページの自動的な読み取りや、地域情報の閲覧や発信、NIESが行う各種調査研究のためのアンケートを「くらしアシストシステム」を使って行う計画である。なお、後者の調査研究は、新築住宅入居者のみを対象とせず、三島町内外からも利用可能とする予定である。

  • *1家庭内で多くのエネルギーを消費するエアコンや給湯器を中心に、照明や情報家電まで含め、エネルギー消費量を可視化しつつ積極的な制御を行うことで、省エネやピークカットの効果を狙う家庭向けエネルギー管理システム

    *2「くらしアシストシステム」はバージョン2より、東北の地元企業であるNECソリューションイノベータ東北支社が開発を担当した
    *3 2024年度末までに国内全世帯に設置される予定

2. 研究のために三島町単身者向け町営住宅に設置する機器

・ホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS, NEC製 IG1003STC/CM)
 スマートメーターと連携し、消費電力などを計測し、研究用のクラウドサーバと通信
・高性能気象観測装置*
 気温、湿度、風速、気圧、日射、降雨量などを測定
*平成29年度内に設置予定

3. くらしアシストシステムの主な機能*

・家庭内電力モニタリング表示(30分値、8系統)
・太陽光パネル発電量モニタリング表示
・屋外気象状況モニタリング表示
・RSSリーダー(町ホームページの自動読み取り)
・地域情報マップ(ナビゲーション起動機能付き)
・アンケート機能(地域情報マップと連動が可能)
*平成29年度後半までに実装予定のものを含む

4. 福島県三島町単身者向け町営住宅内覧会における研究概要説明

 竣工した町営住宅の内覧会(公開)を行うと共に、NIESが行う研究の概要やくらしアシストシステムについての説明を行う。

日時 平成29年3月14日 入居者向け(非公開)
   平成29年3月15日 9:00-16:00(町民向け、一般向け)
           9:00-12:00(報道機関向け)
場所 福島県大沼郡三島町大字宮下字中乙田1000番地1
建築物の概要 1階RC造 2階木造建 2棟 全7戸(1戸あたりの床面積 36.9平方メートル) 1棟屋根に太陽光パネル設置