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「第15回地方公害研究所と国立環境研究所との協力に関する検討会」報告

伊藤 裕康

 平成8年2月15日(木)の午後,当研究所の中会議室において第15回地方公害研究所と国立環境研究所との協力に関する検討会が行われた。これは国立環境研究所と地方公共団体の公害・環境研究所(地公研)との間の研究協力を有効にし,かつ交流を深めるために,毎年この時期に開かれているもので,第15回を迎えた今回は,地公研側から全国公害研協議会(全公研)の井口会長(岐阜県保健環境研究所長)はじめ,副会長,常任理事,支部長計12名(内2名代理)全員,国環研側からは鈴木所長はじめ17名の幹部職員の出席があった。国環研所長,全公研会長,それに来賓として迎えた環境庁企画調整局環境研究技術課の古市課長からの挨拶の後,議事に入った。

 議事は国環研奥村主任研究企画官が議長を務め,以下のような議題で進められた。

1)国立環境研究所の概況について

2)国立環境研究所環境研修センターの概況について

3)全公研協議会の活動状況について

4)全公研からの議事(部会・各支部からの報告及び国環研への要望事項について)

5)環境情報の提供サービス等について

 今回の議事内容は,部会や地方支部から環境研に対して,地公研との共同研究に対する研究員の派遣,財政的な支援,支部との交流の強化,高度な分析研修等の研修センターに対する要望が,例年と同様に出された。これらについて本庁および国立環境研究所の方から,共同研究の現状を説明し,その枠組みの中で可能な範囲で運用しているが,今後とも共同研究,人事等の交流に務める旨の回答があった。また,環境研修センターからは現行の研修の基本方針,今後の検討すべき要項に関して説明がなされるなど,全公研側との間で率直な意見の交換があった。その後,第一ホテルで懇親会が開催され,平成7年に起きた環境問題・地球環境に関する種々の話題,今後の環境研究のあり方等,各所で有意義な議論があった。

 次の日の見学会では,新設された研究本館IIIの加速器質量分析計,化学物質管理区域施設,地球環境センターによるモニタリング関係の見学を行った。

(いとう ひろやす,研究企画官)