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 この研究所が独立行政法人化され,まもなく一年が経とうとしています。一体何が変わったのだろうと振り返るのですが,雑務と負担ばかりが増えたという印象しか,私にはありません。一方,研究所の物理的環境の変化は,わかりやすいものでした。敷地内には,新しい建物がどんどん建てられ,ダンプが走り回り,あたかも工事現場の中に間借りしているかのようでした。研究者の数も増えました。いまだかつて,この研究所に,これほどの人数が出入りしたことは無いのではないでしょうか。「交通公害」,「砂漠化」,「人口爆発」,「温暖化ガス」,「生態系の破壊」,「ゴミの増加」・・・。さまざまな環境問題を身近に感じられる一年でした。——研究所から外に出れば,それらの問題は気にかからなくなるかもしれません。しかし,環境が悪くなったからといって,地球から脱出することはできません。それに,地球にはたくさんの生き物たちが棲んでいるのです。——この経験を仕事に活かしていかねばと,前向きに考えるようにしている今日この頃です。

(S.H.)