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2012年4月27日

平成23年度の地方公共団体環境研究機関等と国立環境研究所との共同研究課題

企画部研究推進室

 地方公共団体環境研究機関等(以下、地環研等)と国立環境研究所(以下、国環研)とが緊密な協力のもと、環境研究をよりいっそう発展させていくことを目標として、平成元年度より、両者の共同研究が実施されています。平成23年度には、52の地環研等と37課題の共同研究が実施され、活発な研究交流を通じて環境研究の活性化に大きな役割を果たしています。平成24年度には、新たな共同研究課題の提案が予想されますので、実施課題数は、さらに増加するものと考えられます。  共同研究の進め方としては、地環研等と国環研の研究者の協議により研究計画を決定し、それに従って、各々の研究所で研究を行います(I型共同研究)。これに加えて、平成13年度からは、全国環境研協議会と国環研の協議のもと、国環研と複数の地環研等の研究者が参加する形の研究が実施されています(II型共同研究)。平成23年度は、代表となる地環研等から提案された7課題のII型共同研究が実施されました。なお、平成23年度からは「共同研究の取り扱い」が改正され、22年度までのB型、C型はI型、II型に名称が変更されました。  このような共同研究を通じて地環研等および国環研双方の研究者が互いに交流することによって、環境科学研究の発展に寄与できるものと考えています。

平成23年度地方環境研究所等との共同研究実施課題一覧
地環研機関名 課題名 研究の進め方
(I型・II型)
北海道立総合研究機構環境研究センター 大気粉じんのバイオアッセイによる遺伝毒性及び環境ホルモン活性を指標とした地域特性の調査研究 I
ダイオキシン類及びPCBsの発生源解析に関する研究 I
摩周湖の透明度変化に関する物理・化学・生物学的要因解析 I
長距離輸送大気汚染物質に起因する対流圏オゾンおよび酸性霧による森林影響 I
湖沼の生物多様性・生態系評価のための情報ネットワーク構築 I
北海道立総合研究機構水産試験センター 湖沼の生物多様性・生態系評価のための情報ネットワーク構築 I
青森県産業技術センター内水面研究所 湖沼の生物多様性・生態系評価のための情報ネットワーク構築 I
秋田県健康環境センター 湖沼生態系の持続的管理手法の開発に関する研究(II型研究代表) II
宮城県保健環境センター 大気粉じんのバイオアッセイによる遺伝毒性及び環境ホルモン活性を指標とした地域特性の調査研究 I
非意図的に生成された化学物質が排出される水環境の包括的評価に関するパイロット研究 I
水田農薬を対象とした排出推定モデルの検証とモデル向上に資する調査研究 I
震災廃棄物・津波汚泥及びその仮集積・埋立処理によって引き起こされる化学物質汚染の一次スクリーニング I
湖沼の生物多様性・生態系評価のための情報ネットワーク構築 I
福島県内水面水産試験場 湖沼の生物多様性・生態系評価のための情報ネットワーク構築 I
群馬県衛生環境研究所 大気中の酸化的二次生成物質の測定と遺伝毒性評価 I
茨城県霞ヶ浦環境科学センター 湖沼の生物多様性・生態系評価のための情報ネットワーク構築 I
霞ヶ浦流域の河川と湖内における底泥の脱窒作用に関する調査研究 I
埼玉県環境科学国際センター 震災廃棄物等の適正処理のための現場計測技術の開発(新規) I
千葉県環境研究センター 東京湾東部における未確認有害植物プランクトンのモニタリング I
沿岸海域環境の診断と地球温暖化の影響評価のためのモニタリング手法の提唱(II型研究代表) II
植物のオゾン被害とストレス診断に関する研究(II型研究代表) II
神奈川県水産技術センター 東京湾西部における未確認有害植物プランクトンのモニタリング I
神奈川県水産技術センター内水面試験場 湖沼の生物多様性・生態系評価のための情報ネットワーク構築 I
横浜市環境科学研究所 都市部と農村部における河川水のオオミジンコを用いた総合毒性評価に関する研究 I
川崎市公害研究所 川崎市における大気シミュレーションに関する研究 I
山梨県衛生環境研究所 湖沼の生物多様性・生態系評価のための情報ネットワーク構築 I
長野県環境保全研究所 八方尾根におけるアジア大陸起源大気粉じんの成分特性の解明 I
内陸山間地域における揮発性有機化合物の動態に関する研究 I
湖沼における水草帯の保全と復元手法に関する研究 I
湖沼の生物多様性・生態系評価のための情報ネットワーク構築 I
静岡県環境衛生科学研究所 大気粉じんのバイオアッセイによる遺伝毒性及び環境ホルモン活性を指標とした地域特性の調査研究 I
水田農薬を対象とした排出推定モデルの検証とモデル向上に資する調査研究 I
湖沼の生物多様性・生態系評価のための情報ネットワーク構築 I
浜松市保健環境研究所 湖沼の生物多様性・生態系評価のための情報ネットワーク構築 I
富山県環境科学センター 山域地域における黄砂エアロゾルの動態に関する研究 I
ライダー観測データを用いた富山県における黄砂エアロゾルの影響に関する研究 I
石川県水産総合センター内水面水産センター 湖沼の生物多様性・生態系評価のための情報ネットワーク構築 I
福井県衛生環境研究センター 湖沼の生物多様性・生態系評価のための情報ネットワーク構築 I
北陸地方における安定化促進と安全な跡地利用のための最終処分場の分析評価と基礎技術開発 I
福井県海浜自然センター 湖沼の生物多様性・生態系評価のための情報ネットワーク構築 I
愛知県環境調査センター 湖沼の生物多様性・生態系評価のための情報ネットワーク構築 I
滋賀県琵琶湖環境科学研究センター 湖沼の生物多様性・生態系評価のための情報ネットワーク構築 I
京都府保健環境研究所 エアロゾル中の微量金属元素濃度比及び鉛同位体比を用いた長距離輸送現象の解析 I
化学成分組成を指標とした都市大気エアロゾルの越境大気汚染による影響評価 I
湖沼の生物多様性・生態系評価のための情報ネットワーク構築 I
大阪府環境農林水産総合研究所 ライダー観測データを用いた近畿地方の対流圏大気環境の調査 I
大阪市立環境科学研究所 PM2.5と光化学オキシダントの実態解明と発生源寄与評価に関する研究(II型研究代表) II
兵庫県環境研究センター 大気粉じんのバイオアッセイによる遺伝毒性及び環境ホルモン活性を指標とした地域特性の調査研究 I
有機フッ素化合物の環境実体調査と排出源の把握について(II型研究代表) II
浅海域における干潟・藻場の生態系機能に関する研究(II型研究代表) II
名古屋市環境科学研究所 大気中の酸化的二次生成物質の測定と遺伝毒性評価 I
大気中粒子状物質の成分の短期暴露による健康影響評価 I
土壌・地下水汚染物質の微生物分解に関する研究 I
鳥取県衛生環境研究所 湖沼の生物多様性・生態系評価のための情報ネットワーク構築 I
鳥取県内湖沼(湖山池)における難分解性溶存有機物の特性 I
鳥取県水産試験場/栽培漁業センター 湖沼の生物多様性・生態系評価のための情報ネットワーク構築 I
島根県保健環境科学研究所 高濃度エアロゾル現象に関するPM2.5の影響調査とライダー観測データの応用 I
湖沼の生物多様性・生態系評価のための情報ネットワーク構築 I
島根県水産技術センター
湖沼の生物多様性・生態系評価のための情報ネットワーク構築 I
福岡県保健環境研究所 微細藻類が生産する有毒物質のモニタリングに関する研究 I
ブナ林生態系における生物・環境モニタリングシステムの構築(II型研究代表) II
福岡市保健環境研究所 博多湾における円石藻の非円石細胞ステージのモニタリング I
大気中の酸化的二次生成物質の測定と遺伝毒性評価 I
鹿児島県環境保健センター 大気粉じんのバイオアッセイによる遺伝毒性及び環境ホルモン活性を指標とした地域特性の調査研究 I
水田農薬を対象とした排出推定モデルの検証とモデル向上に資する調査研究 I
沖縄県衛生環境研究所 微細藻類が生産する有毒物質のモニタリングに関する研究 I
沖縄県における赤土流出削減対策に関する研究 I
熊本市環境総合研究所 湖沼の生物多様性・生態系評価のための情報ネットワーク構築 I