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参考資料3-2 省エネ計画改定の参考資料 省エネ計画のシステム再評価

趣旨

現行省エネ計画のコジェネレーションシステム(CGS)は、老朽化している自家発電装置の廃止・代替と省エネルギーの目的から計画されたものであるが、○13年度竣工の2新棟及び15年度予定の環境タイムカプセル棟(冷凍機の増設が必要)のエネルギー需要も考慮する必要があること、○政府の温暖化対策実行計画等を踏まえCO2削減効果の検証が必要になったこと等から、システムの再評価を行うこととした。

ここで比較検討するシステムは、次のとおりとした。

A:自家発電に代替可能で、省エネルギーの効果も期待できるシステム として、

Aー1:CGS(ガスタービン)+吸収式冷凍機

  • ガスタービン発電機(1,200kw/hr×2台)
  • 廃熱回収ボイラ(3.83t/hr×2台)
  • 吸収式冷凍機 ( 600RT×1台)

Aー2:CGS(ガスエンジン)+ジェネリンク(温水・ガス焚き吸収式冷凍機)

  • ガスエンジン発電機(1,050kw/hr×2台・温水250Mcal/hr×2台・蒸気0.732t/hr×2台)
  • ジェネリンク(600RT×1台)

B:自家発電に代替できないが、新規冷凍機を省エネルギー化するシステム として、

B-1:高効率ターボ冷凍機+新たな自家発電装置

  • 高効率ターボ冷凍機(1,200RT×1台)
  • 法令上必須の非常灯用電源装置を各棟に設置

B-2:上記+NAS電池システム(1,000KW)

注)ターボ冷凍機を夜間電力蓄電で稼働、電力負荷平準化とコスト削減を図る。

検討の方法と結果

1.エネルギー消費量とCO2発生量の比較

(検討方法)13年度の電気・ガス使用実績に、2新棟(環境生物保存棟、循環・廃棄物研究棟)と環境タイムカプセル棟の稼働時の需要を加えて、16年度エネルギー需要を予想。その条件下で、上記各システムを導入しフル稼働させた場合の電気・ガス使用量を試算し、(1)エネルギー消費量、(2)CO2発生量を求めた。
(結果)別紙1のとおり →B-1,2が優れている。

2.コストの比較

(検討方法) 上記の各システムについて、(1)タイムカプセル棟建設と関連づけた初期投資、(2)後年度の年間経費、(3)電気・ガス料金を推定した。
(結果) 別紙2(略)のとおり →B-1よりB-2の方が後年度負担が少ない。