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流域の森林土壌が湖水に溶存するアルミニウムの濃度と形態に与える影響(平成 16年度)
Transport of dissolved aluminum from forest soil to stream and lake water

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
0204CD437
開始/終了年度
2002~2004年
キーワード(日本語)
アルミニウム,有機錯体,土壌,河川,湖
キーワード(英語)
ALUMINUM,ORGANIC COMPLEX,SOIL,STREAM,LAKE

研究概要

天然水中の溶存アルミニウムは、Al3+のほか各種の無機錯体・有機錯体として存在するが、その毒性は、濃度だけでなく存在形態にも強く依存する。本研究では、琵琶湖に溶存するアルミニウムが、最も毒性の強い無機の加水分解種であったという観測事実と、森林土壌には高濃度のアルミニウムが、有機錯体となって毒性が弱められているという事実をもとに、「森林土壌に含まれるアルミニウムの有機錯体が、河川を通じて湖に至るまでに、どこでどれだけ減少するか」を把握することを目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備

全体計画

霞ヶ浦流域において、森林土壌水・渓流水・湖水の調査手法の検討を行う(14年度)。霞ヶ浦流入河川および霞ヶ浦を中心とした定期観測を行う(15年度)。霞ヶ浦流入河川上流域の森林(筑波山)の土壌水および渓流水をを中心とした定期観測を行う。これらの結果をあわせ、森林で生成したアルミニウムの有機錯体が河川を経て湖に至るまでに受ける変化を解析する。(16年度)。

今年度の研究概要

霞ヶ浦流入河川上流域の森林(筑波山)の土壌水および渓流水をを中心とした定期観測を行う。化学形態別のアルミニウム濃度を分析すると同時に、pH、溶存有機炭素濃度、主要元素濃度を分析する。

課題代表者

越川 昌美

  • 地域環境保全領域
    土壌環境研究室
  • 主幹研究員
  • 博士(人間・環境学)
  • 化学
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