- 予算区分
- CD 文科-科研費
- 研究課題コード
- 0205CD417
- 開始/終了年度
- 2002~2005年
- キーワード(日本語)
- エアロゾル,ライダー,ラマンライダー,化学輸送モデル
- キーワード(英語)
- AEROSOL,LIDAR,RAMAN LIDAR,CHEMICAL TRANSPORT MODEL
研究概要
アジア域のエアロゾルの空間分布と光学特性を明らかにすることを目的として、連続運転ライダーネットワークによる空間分布の全体像の把握とラマンライダー等による光学特性の精密測定の2つのアプローチで観測研究を行う。前者によって、エアロゾルの発生、輸送の動態や大気境界層構造等をイベントスケールで解析し、化学輸送モデルとの比較解析を行うとともに、気候学的なエアロゾルの気候学的な分布特性を明らかにする。一方、後者によりエアロゾルの光学特性を詳細な把握し、エアロゾルの気候影響評価のための基礎データを得る。
全体計画
連続運転ライダーによる東アジアのエアロゾルの立体分布と動態の把握を主に国立環境研究所が担当し、これまでに展開しているネットワークをベースに連続観測を行う。また、観測データの統計解析、モデルと合わせたイベント毎の事例解析を行う。ラマンライダー等によるエアロゾルの光学特性の精密測定を主に名古屋大、東京海洋大学が分担する。
今年度の研究概要
ネットワーク観測を継続し、エアロゾル分布の統計的解析を行う。また、モデルの検証のためのデータを提供するとともに、モデルを用いた現象の解析を行う。この他、ネットワーク展開している自動運転ライダー装置の改良を行い測定精度の向上を計る。一方、東京海洋大学の多波長ラマンライダーで得られる3波長の後方散乱係数と2波長の消散係数を用いてエアロゾルの粒径分布や複素屈折率、単散乱アルベドの導出を試みる。
備考
共同研究者:柴田隆(名古屋大学),村山利幸(東京海洋大学)
課題代表者
杉本 伸夫
担当者
-
清水 厚地域環境保全領域