- 予算区分
- BH 環境-石油特会
- 研究課題コード
- 0406BH474
- 開始/終了年度
- 2004~2006年
- キーワード(日本語)
- 低有機物濃度排水,嫌気性メタン発酵,プロセス開発
- キーワード(英語)
- LOW STRENGTH WASTEWATER,METHANE FERMENTATION,PROCESS DEVELOPMENT
研究概要
メタン生成生物膜の形成維持・利用技術および高機能型好気性ろ床に関する知見をベースとして、低有機物濃度排水をその排出原位置において省・創エネルギー型の排水処理システムを導入することにより、排水処理の省エネルギー化(CO2排出抑制)、メタンガスの回収による新規の炭素循環システムの開発を目指す。具体的には、システムを構成する要素技術(生物膜高度利用メタン発酵システム、高度好気性ろ床システム)の基礎的研究開発と、有機排水の連続処理実験によるシステムの最適化と性能評価である。
研究の性格
- 主たるもの:技術開発・評価
- 従たるもの:応用科学研究
全体計画
(平成16年度):生物膜利用型メタン発酵プロセスによる低濃度人工排水の連続処理実験と、スポンジ担体を用いた高機能型好気性ろ床(DHSシステム)によるメタン発酵処理水の連続処理実験を行い、その排水処理性能を評価する。(平成17年度):前年度に引き続き排水処理実験を継続し、排水温度低下やショックロード、基質濃度の低下等の外的要因がプロセスの処理性能や保持生物膜の構造に与える影響を調査する。(平成18年度):実排水を用いたセミパイロット排水処理実験を行い、排水の流動化条件や負荷、水温などの装置の運転条件とプロセスパフォーマンスとの関係を明確化する。提案システムの省・創エネルギー効果について試算を行うとともに、プロセス最適運転のための指針を作成する。
今年度の研究概要
生物膜利用型メタン発酵装置を用いて、低濃度人工排水(有機物濃度 0.6-0.8 gCODcr/L)の連続処理実験を行い、プロセスの性能を評価するために有機物除去能、メタン生成能を連続的に調査する。スポンジ担体を用いた高機能型好気性ろ床(DHSシステム)によるメタン発酵処理水の連続処理実験を行い、その有機物除去能、窒素除去能等のプロセスパフォーマンスについて評価を行い、プロセスの設計に必要な知見の収集を行う。
備考
共同研究先(高度好気性ろ床システムの開発):長岡技術科学大学環境・建設系
大橋晶良助教授,原田秀樹教授