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粒子状物質が呼吸器に及ぼす影響(平成 17年度)
Effects of particulate substances on the respiratory system

予算区分
AE 経常
研究課題コード
0005AE245
開始/終了年度
2000~2005年
キーワード(日本語)
呼吸器,炎症指標,遺伝子発現,肺胞マクロファージ
キーワード(英語)
RESPIRATORY SYSTEM,INFLAMMATORY INDICATOR,GENE EXPRESSION,ALVEOLAR MACROPHAGE

研究概要

微小粒子状物質は肺の深部に沈着し、様々な呼吸器系細胞に影響を及ぼす。本研究では、肺胞腔内に沈着した粒子状物質を貧食していると考えられている肺胞マクロファージや、肺の炎症時に肺胞腔内に浸潤してくる好中球の細胞機能の変化、上皮細胞や内皮細胞における炎症に関連する遺伝子の発現に関する研究を行う。大気汚染物質の中でも、特に重金属化合物やPM2.5の呼吸器に及ぼす健康影響指標を開発し、遺伝子発現から見た呼吸器系生体影響の評価方法の確立することを目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備

全体計画

肺胞上皮細胞を用いて重金属に暴露した肺において発現する遺伝子のシーケンスを行う、またラジオアイソトープを用いたプローブを作成し、重金属に反応して上昇する遺伝子発現量を定量化する(13年度~14年度)。肺胞上皮細胞を用いてPM2.5に暴露した肺において発現する遺伝子のシーケンスを行う。また、ラジオアイソトープを用いたプローブを作成し、PM2.5に反応して上昇する遺伝子発現量を定量化する(15年度~16年度)。遺伝子発現に関する実験結果をもとにして、呼吸器系生体影響の評価する上において重要な遺伝子指標を決定する(17年度)。

今年度の研究概要

大気環境中ナノ粒子も含めた粒子状物質の肺構成細胞に及ぼす影響を調べる。特に、粒子状物質の細胞内への取り込みに関与する分子の機能的変化について、これまでに得た遺伝子発現に関する実験結果をもとにして調べる。

課題代表者

平野 靖史郎

担当者

  • 崔 星