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気候変動と自然環境との相互作用に関する研究(平成 17年度)
Study on the interaction between global climate change and the environment

予算区分
AE 経常
研究課題コード
0105AE155
開始/終了年度
2001~2005年
キーワード(日本語)
温暖化, 海洋一次生産, プランクトン, フィードバック, ガイア仮説, 雲凝結核
キーワード(英語)
GLOBAL WARMING, PRIMARY PRODUCTION, PHYTOPLANKTON, FEEDBACK, GAIA HYPOTHESIS, CONDENSATION NUCLEI

研究概要

気候変動が介在する自然環境への影響は地球のいたる所にわたり、その気候に応じて地球は生態系を変化させながら現在に至っている。この生態系を持つ特異な星地球は、地球自身で一つの大きな生命体として機能しているのではないかという仮説がある。ここでは例として、気候変動が及ぼすジメチルサルファイドを介するエアロゾル形成への影響をとりあげその実態を調べる。ジメチルサルファイドは硫酸などの雲核となるエアロゾルを形成するが、雲のアルベドを変化させ、温暖化への負のフィードバックを与えると考えられている。温暖化が進行したときに、海洋生物起源のジメチルサルファイド生産が増加し、エアロゾルを増加させるように変化するのかどうかを検証する。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備

全体計画

島根県隠岐島での大気エアロゾルの長期サンプリング継続し、サンプルを保存する。温暖化の研究情報を収集し系統的に整理する。サンプル中のメタンスルホン酸を測定し時系列を作成する。これにより、気候とDMS生産のかかわりを議論する。(13年度-17年度)

今年度の研究概要

島根県隠岐島で大気エアロゾルを長期的にサンプリングする。サンプリングした試料を長期保存しつつ、各成分の20年間のトレンドを分析する。世界的に気象や海洋に関するデータを収集して、エアロゾル成分変動との関連性を調べる。サンプルを、タイムカプセル棟に移動して、さらに長期的な保存を行う。

備考

共同研究者:多田納力(島根県研究所),Greg Ayers(Atmospheric Research,Commonwealth Scientific and Industrial Research Organization(CSIRO))

課題代表者

向井 人史