- 予算区分
- BA 環境-地球推進 B-1
- 研究課題コード
- 0305BA541
- 開始/終了年度
- 2003~2005年
- キーワード(日本語)
- 気候モデル, 気候変化, エアロゾル, オゾン, 水循環,
- キーワード(英語)
- CLIMATE MODEL, CLIMATE CHANGE, AEROSOL, OZONE, WATER CIRCULATION,
研究概要
地球温暖化にともなう気候変化を予測する気候モデルの予測精度向上に資することを目的とする。そのために本研究では、モデルにおいて不確定性の大きい雲・エアロゾルなどの物理過程の表現を改良・高度化し、モデルにより表現される平均的な気候状態の維持機構の妥当性、および気候変化に伴う水・エネルギー循環の変化の妥当性について、観測データ等を基に定量的に評価することを目標とする。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:
全体計画
エアロゾル反応・輸送モデルのオンライン化、モデル検証のための衛星雲解析データの収集・整理およびエアロゾル種別分類解析、モデル結果の時空間高分解能での収集(15年度)
雲‐エアロゾル相互作用スキームの高精度化、エアロゾル‐オゾン相互作用のエアロゾル場への影響評価、温暖化にともなう降水分布変化の理論的考察(16年度)
雲・エアロゾル過程の表現の改良・高度化の影響評価、モデルにおける降水量の要因別分類および観測データ等の解析結果との比較・検討(17年度)
今年度の研究概要
前年度までに開発したエアロゾル結合全球気候モデルを用いて、現在気候と温暖化時における数値実験を行い、エアロゾルモデルのオンライン化ならびに間接効果の取り込みによる温暖化にともなう気候場の変化への影響を調べる。また、複数のモデル間相互比較および衛星雲エアロゾル解析データとモデル結果との比較解析により、開発モデルの検証を行う。現実の観測データ、現実気候を再現する気候モデルによる数値シミュレーション結果を解析し、数値シミュレーションにおける降水過程の再現度を検討する。さらに、様々な条件での実験結果を比較解析し、モデル中の降雨現象が適切に表現されるような実験条件設定を検討し、提案する。
備考
研究代表者:神沢博(名古屋大学)