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海面最終処分場の閉鎖・廃止基準に関する調査解析業務(平成 17年度)
Investigation into technical guideline for closure and abandonment of offshore disposal sites

予算区分
MA 委託請負
研究課題コード
0505MA928
開始/終了年度
2005~2005年
キーワード(日本語)
海面最終処分場, 廃止基準, 現地調査, モニタリング, 数値解析
キーワード(英語)
offshore landfill site, abandonment regulation, site investigation, monitoring, Numerical simulation

研究概要

海面最終処分場の閉鎖と廃止ガイドラインを制定するためには、モニタリング手法やそのモニタリング結果の解釈等、各手法の有用性を評価検討する必要がある。海面処分場は、陸上処分場とはことなり、自治体や管理者の独自の維持管理によって周辺環境へ生活環境保全上の支障を来さないように運営・管理が行われてきたが、閉鎖・廃止ガイドラインを決定するとなると、管理・運営の技術的課題を整理・検討する必要が生じる。本研究課題は、ガイドライン制定時に必要な技術的かつ工学的に援用できる科学的情報を提供することを目的としている。

研究の性格

  • 主たるもの:政策研究
  • 従たるもの:行政支援調査・研究

全体計画

実海面処分場において、観測井を利用して、廃止基準に関わるガスならびに温度のモニタリングを実施し、ガイドラインへと反映させるモニタリング手法調査を行う。また、ガイドラインの中で、海面処分場の管理水位を定義する必要があり、その管理水位が周辺環境へ及ぼす影響を検討するため、数値解析によって管理水位のあり方を工学的に検討する解析調査を実施する。

今年度の研究概要

モニタリング手法の検討として、2カ所の実海面埋立処分場を調査対象とし、観測井設置点周辺の調査区域において、地表面ガスフラックス調査、地表面温度分布調査、植生調査、簡易ボーリングバーによるガス濃度調査を実施し、井戸情報との対比を行うと同時に、観測井戸におけるガス濃度の連続モニタリングを実施する。数値解析調査として、管理水位を外海の平均低水位に設定したときを想定し、管理水位以下に存在する未分解汚濁成分の長期的な挙動を飽和移流分散解析によって評価する。また、暗渠や排水材の形状による汚濁物質侵入の違い、管理水位の一時的な上昇による汚濁物質侵入量増加の危険性を評価するため、不飽和−飽和移流分散解析によって評価を行う。

課題代表者

井上 雄三

担当者