ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方

環境化学物質の高次機能への影響を総合的に評価するin vivoモデルの開発と検証(平成 17年度)
Development and evaluation of the in vivo model which elucidate the effects of environmental chemicasls on allergic disordes

予算区分
AG 特別研究 AG
研究課題コード
0507AG476
開始/終了年度
2005~2007年
キーワード(日本語)
環境化学物質, アレルギー, インビボ評価モデル,
キーワード(英語)
environmental chemicals, allergy, in vivo model

研究概要

環境化学物質の高次機能影響を総合的に評価することが可能なin vivoモデルを開発する。さらに、in vivoモデルを用いた高次機能影響評価システムの短期化、簡便化を図り、単一実験系における総合影響評価の確立をめざす。これに並行し、複数の環境化学物質を対象とし、本システムの有用性を検証する。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

本研究課題は、(1)In vivoスクリーニングによる化学物質のアレルギー増悪影響評価、(2)アレルギー増悪影響のより簡易なスクリーニング手法の開発というサブテーマより構成される。このうち、(1)In vivoスクリーニングによる化学物質のアレルギー増悪影響評価においては、平成16年度終了課題において開発したin vivoスクリーニング手法を利用し、対象とする化学物質を増やし、そのアレルギー増悪影響を検討する。(2)アレルギー増悪影響のより簡易なスクリーニング手法の開発においては、平成16年度終了課題において開発したin vivoスクリーニング手法をさらに改良し、より簡便、かつ、短期間で判定が可能なスクリーニングシステムを開発する。さらに、複数の環境化学物質を対象とし、その有効性を検証する。
平成17年度(1)In vivoスクリーニングによる化学物質のアレルギー増悪影響評価平成16年度終了特別研究において開発したin vivoスクリーニングモデルを用い、対象化学物質を拡大し、複数の環境化学物質のアレルギー増悪影響の有無を検討する。(2)アレルギー増悪影響のより簡易なスクリーニング手法の開発1)DNAマイクロアレイを用いた短期スクリーニング手法の開発平成16年度終了特別研究において確立したin vivoスクリーニングモデルにおける遺伝子発現の変化を、病勢の進行とともに、経時的、網羅的に解析する。解析遺伝子の中から、より早期に変動する遺伝子を選抜する。
2)培養細胞系を用いた簡易スクリーニング手法の開発

アレルギー反応に深く関わる樹状細胞、リンパ球、肥満細胞、好酸球等の複合培養系を用い、in vivoスクリーニングと相関のよいin vitroスクリーニング手法が可能か否か検討する。平成18年度(1)In vivoスクリーニングによる化学物質のアレルギー増悪影響評価平成16年度終了特別研究において開発したin vivoスクリーニングモデルを用い、環境化学物質のアレルギー増悪影響の量?反応性を可能な限り検討し、妊娠期、授乳期、幼児期等の暴露時期による影響発現の特異性に関しても、いくつかの化学物質を対象として検討する。(2)アレルギー増悪影響のより簡易なスクリーニング手法の開発1)DNAマイクロアレイを用いた短期スクリーニング手法の開発前年度に選抜した遺伝子の中より、早期影響指標として使用しうる遺伝子をさらに選択する。これらを用いることにより、化学物質のアレルギー増悪作用を短期間で予知・判定することを可能とする。
2)培養細胞系を用いた簡易スクリーニング手法の開発

対象物質を増やし、複合培養系を用いたin vitroスクリーニング手法の有用性を検討する。さらに、単一培養系における影響評価の可能性についても検討を加える。平成19年度(2)アレルギー増悪影響のより簡易なスクリーニング手法の開発
1)DNAマイクロアレイを用いた短期スクリーニング手法の開発早期影響指標遺伝子の変動パターンにより化学物質のアレルギー増悪作用を短期間で予知・判定することを可能とするDNAマイクロアレイシステムを提案する。過去にin vivoスクリーニングを施行した化学物質を対象として、このシステムの有用性を検証する。
2)培養細胞系を用いた簡易スクリーニング手法の開発

複合培養系、単一培養系を総合し、in vivoスクリーニングと相関のよいin vitroスクリーニング手法が可能か否か検討し、その簡便性、普及性を含め、総合的に有用性を評価する。

今年度の研究概要

(1)In vivoスクリーニングによる化学物質のアレルギー増悪影響評価平成16年度終了特別研究において開発したin vivoスクリーニングモデルを用い、対象化学物質を拡大し、複数の環境化学物質のアレルギー増悪影響の有無を検討する。(2)アレルギー増悪影響のより簡易なスクリーニング手法の開発1)DNAマイクロアレイを用いた短期スクリーニング手法の開発平成16年度終了特別研究において確立したin vivoスクリーニングモデルにおける遺伝子発現の変化を、病勢の進行とともに、経時的、網羅的に解析する。解析遺伝子の中から、より早期に変動する遺伝子を選抜する。
2)培養細胞系を用いた簡易スクリーニング手法の開発

アレルギー反応に深く関わる樹状細胞、リンパ球、肥満細胞、好酸球等の複合培養系を用い、in vivoスクリーニングと相関のよいin vitroスクリーニング手法が可能か否か検討する。

課題代表者

高野 裕久

担当者