- 予算区分
- AE 経常
- 研究課題コード
- 0607AE520
- 開始/終了年度
- 2006~2007年
- キーワード(日本語)
- 風洞実験,沿道大気汚染,風通し
- キーワード(英語)
- WIND TUNNEL EXPERIMENTS, ROADSIDE AIR POLLUTION, VENTILATION
研究概要
都市が高層・高密度化するにつれて街路空間の通風は悪化し、居住域の空気環境が悪化しやすくなる。しかし、こうした現象が街路空間内部のどのような流れの変化によって生じるのかについて十分解明されてはいない。従来、ストリートキャニオンに代表される街路空間に生じるキャビティ渦と言われる鉛直渦が街路の拡散を支配しているものと考えられ、それに注目した研究が多くなされてきた。ごく最近は、鉛直断面の流れだけでなく水平流れが重要な役割を街路の通風・換気に重要な役割を果たしているらしいことが分かってきた。本研究では、これらの水平と鉛直流れが相互にどのように影響し合いながら、通風・換気と係わるのかについて、主にPIVによる流れ場の可視化計測と炭化水素分析計による濃度測定によるグロスの通風換気指標によって明らかにし、高層高密度の都市空間における快適な空気環境を維持するための基礎的知見を得る事を目的とする。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:技術開発・評価
全体計画
単独建物周りの流れから始め、徐々に複雑な市街地に変化したときの街路空間の流れ場をPIVによって計測する。次に、種々の条件下で道路内部の濃度分布を測定することによって道路空間の通風換気指標を求め、道路条件との関連を明らかにする。
今年度の研究概要
単独建物周りおよび単純な形状の街並み条件下での、街路空間内の流れと拡散を調べる。また、これらに対する大気安定度の影響を調べる。
- 関連する研究課題
- 0 : その他の研究活動(大気圏環境研究領域)