ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方

関東地方におけるオゾンによる植物被害とその分子的メカニズムに関する研究(平成 18年度)
Study on plant injury caused by ozone in Kanto district and its molecular mechanisms

予算区分
AH 地環研
研究課題コード
0610AH400
開始/終了年度
2006~2010年
キーワード(日本語)
環境ストレス,遺伝子発現,アサガオ,野生植物
キーワード(英語)
ENVIRONMENTAL STRESS, GENE EXPRESSION, IPOMOEA NIL, WILD PLANT

研究概要

環境ストレス適応性に関与する機能を持つ遺伝子の情報を用いて、野生植物の環境適応能の評価手法の開発を目指す。特に、野外で光化学オキシダント(オゾン)による被害が容易に観察されるアサガオにおいて、オゾンに応答する遺伝子の発現を調べることにより、オゾンの植生に与える影響実態の分子機構に基づいた把握を目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:基礎科学研究

全体計画

近年、モデル植物を用いた環境ストレスによる可視障害発生機構の解析を通して、ストレス応答時の植物ホルモンの作用や、ストレス耐性の獲得に中心的な役割を持つ遺伝子等、環境適応機構に関する重要な知見が得られつつある。本研究ではこの解析をさらに進めながら、得られた知見を応用し、野生植物の環境ストレス適応能の分子生物学的手法による評価の可能性を探り、生態系における植物の環境適応能の正確かつ迅速な評価法を開発する足がかりとする。また、現在各県環境研究所等により個別に行われている植物の被害実態に関する研究の情報と統合し、分子的メカニズムに裏づけられた植物被害の調査研究が可能になるような共同研究の体制を構築する。

今年度の研究概要

植物の環境適応能の評価に有用であると思われる遺伝子をいくつか選定し、それらの構造や発現様式を調べて、従来の生理学的・生態学的方法で評価された環境適応能と比較しながら、分子生物学的手法を用いた植物の環境適応能の評価の有効性を検討する。また、野外で生育したアサガオについて、野外のオゾン濃度が高い条件での防御系遺伝子の発現解析を試みる。

備考

旧研究課題コード:0509AE798
平成18年度地方公共団体環境研究機関と国立環境研究所との共同研究提案課題
研究協力:千葉県環境研究センター(企画情報室 岡崎淳)千葉県農業総合研究センター(生産環境部 環境機能研究室 松丸恒夫)埼玉県環境科学国際センター(自然環境担当 小川和雄,三輪誠)神奈川県環境科学センター(環境保全部 相原敬次,武田麻由子)

関連する研究課題
  • 0 : その他の研究活動(生物圏環境研究領域)

課題代表者

青野 光子

  • 生物多様性領域
  • 副領域長
  • 博士(理学)
  • 生物学,生理学,生化学
portrait

担当者

  • 久保 明弘