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化学物質環境調査による曝露評価の高度化に関する研究(平成 18年度)
Research on upgrade of chemical exposure analysis for environmental monitoring

予算区分
AK
研究課題コード
0610AK545
開始/終了年度
2006~2010年
キーワード(日本語)
曝露,代謝物
キーワード(英語)
EXPOSURE, METABOLITE

研究概要

化学物質の曝露評価には、化学物質の環境中濃度の調査ばかりでなく、実際に生体が受けた曝露量の測定も重要である。曝露された化学物質は生体内で代謝を受けるため、総曝露量の把握には、代謝物を含めた評価が必要である。本研究では、化学物質環境調査による曝露評価の高度化を目指し、生体試料中有機毒性物質及びその代謝物の簡易分析法の開発を行う。また、化学物質環境調査を支援することを目的とし、環境分析法データベース(EnvMethod)の更新及び追加を行う。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:行政支援調査・研究

全体計画

(1)生体試料中毒性物質及び代謝物の簡易分析法の開発:生体試料中有機毒性物質、特に揮発及び半揮発性有機化合物などについてその代謝物を含めた簡易分析法の開発を行う。血液や尿などの生体試料から、その曝露量を評価するとともに体内動態解析に適用する。中期計画前半では、実験動物を使用した高感度・簡易分析法を開発する。後半では、当該分析法を体内動態解析や曝露評価への適用を試みる。(2)また、環境分析法データベースの更新及び追加を行う。

今年度の研究概要

(1)については、血液などの生体試料中の有機毒性物質の簡易・微量分析を開発する。ラットやマウス等の実験動物試料を用い、ヘッドスペースSPMEなどを新生児や胎児に適用する。代謝物に関しては、今年度はSPME-GC/MSやSPME-LC/MSなどをトルエンなどの代謝物の血中または尿中濃度の分析に適用する。(2)については、環境分析法データベース(EnvMethod)について、引き続き新規分析情報を積極的に調査し、迅速な更新に努める。

課題代表者

中島 大介

  • 環境リスク・健康領域
  • 副領域長
  • 博士(薬学)
  • 薬学,化学
portrait

担当者

  • 櫻井 健郎環境リスク・健康領域
  • 塚原 伸治
  • 白石 寛明