- 予算区分
- BC 環境-公害一括
- 研究課題コード
- 0709BC277
- 開始/終了年度
- 2007~2009年
- キーワード(日本語)
- 溶融スラグ,ダイオキシン類,生物検定法,簡易法,産業廃棄物,蛍光X線分析,ボルタンメトリー
- キーワード(英語)
- MELTED SLAG, DIOXINS, BIOASSAY, SIMPLIFIED METHOD, INDUSTRIAL WASTE, X-RAY FLUORECENCE ANALYSIS, VOLTANMETRY
研究概要
廃棄物・再生材の利用促進や資源循環・廃棄過程に関連するリスク管理に必要な、日常モニタリングや化学分析の代替法等の簡易試験法を開発・整備する。簡易法の位置づけを明確にし、適用範囲に応じた確度・精度確認、公定法との照合、簡易法適用における留意事項整理等を行う。事例研究として、(1)溶融スラグ等のPb、As等高頻度で検出される金属の簡易試験法の開発、(2)ダイオキシン類の生物検定法の精度確認や適用性、精度向上に向けた検討、(3)循環資源・廃棄物データベース構築のための蛍光X線分析法の活用、を取り上げる。
研究の性格
- 主たるもの:行政支援調査・研究
- 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備
全体計画
平成19年度 有害物質等の試験法における簡易法の位置づけを明確にするため、簡易法の目的を整理し、促進すべき適用分野を特定する。事例研究として、(1)溶融スラグ等のPbの日常モニタリング法としてカートリッジ式ボルタンメトリー法を確立し、(2)ダイオキシン類の生物検定法では、EU等における検討状況をレビューし、焼却施設における排ガス及び灰試料の採取調査を行い、公定化学分析との照合や前処理等の簡易化の検討に着手し、(3)蛍光X線装置による各種廃棄物の簡易分析と化学分析の照合を行い、データ集積する。
平成20年度 3事例研究を進めて精度管理等を考慮しながらデータ集積する。
平成21年度 有害物質等の試験法として、個別の事例研究に基づいて、簡易法の精度と適用性の最適化を検討し、簡易法適用における留意事項の整理を行い、技術提言としてまとめる。
今年度の研究概要
Asのオンサイト分析法としてのカートリッジ式ボルタンメトリー装置を実施設内で使用し、その有用性を確認する。またスクリーニング法として使用されている蛍光X線分析装置について、化学分析と比較し、その精度を確認する。
ダイオキシン類・PCBのバイオアッセイにおいて、簡易定量法の用途のみならず、規制値(敷居値)を超過しているかどうかを判断するスクリーニング法適用に向けた方法論の検討について、政策的ニーズが生じている。低濃度PCB汚染油のバイオアッセイによるスクリーニング適用をケーススタディーとした検討を進める。
備考
共同研究機関:岐阜県保健環境研究所,兵庫県立健康環境科学研究センター,鳥取県衛生環境研究所,宮城県保健環境センター
- 関連する研究課題
- 21146 : 重点2ーその他1(2)試験評価・モニタリング手法の高度化・体系化
- 0 : 循環型社会・廃棄物研究センターにおける研究活動
課題代表者
滝上 英孝
担当者
-
肴倉 宏史資源循環領域
-
川口 光夫