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革新的手法によるエアロゾル物理化学特性の解明と気候変動予測の高精度化に関する研究(平成 21年度)
A study of physical and chemical properties of aerosols using an highly advanced method and updating the radiative code for the climate change simulation

予算区分
BA 環境-地球推進 B-083
研究課題コード
0810BA001
開始/終了年度
2008~2010年
キーワード(日本語)
エアロゾル,化学組成,ブラックカーボン,放射
キーワード(英語)
aerosol, chemical component, black carbon, radiation

研究概要

大気中の微粒子(エアロゾル)は、CO2による温室効果に匹敵する冷却効果を持ち、現時点で温暖化を一部マスクしていると推定されている。しかしながら、現状の気候モデルにおけるエアロゾルの取り扱いは非常に簡略化されており、この推定には大きな不確実性がある。レーザー誘起白熱法によるブラックカーボン単一粒子測定法という革新的な測定技術を、高精度のエアロゾル化学組成・大気放射観測および世界最高水準の大気大循環モデルと組み合わせることにより、エアロゾルの直接放射強制力の推定の信頼性を高める。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

大気浮遊状態で個々の粒子の光学特性・化学組成を同時測定することにより、これらの物理量を正確に定量する手法を導入する。AODとSSAを放射リモート観測から得られる値と比較し、エアロゾルの光学モデルを検証する。またエアロゾルの物理化学特性と光学特性を定量的に結び付けるRSTAR汎用放射モジュールを根本的に改良する。
このうち国環研は高精度のエアロゾル化学組成分析を主に担当する。

今年度の研究概要

沖縄辺戸岬ステーション、および、長崎福江島観測所において観測した化学組成の分析を進め、ブラックカーボンなどの観測とあわせて、粒子の組成と放射との関係を検討する。

備考

研究代表者 近藤豊教授(東京大学)

課題代表者

高見 昭憲

  • 地域環境保全領域
  • 領域長
  • 博士(D.Phil)
  • 化学,化学工学
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