- 予算区分
- BE 環境-循環型社会
- 研究課題コード
- 0810BE005
- 開始/終了年度
- 2008~2010年
- キーワード(日本語)
- 可視光応答型光触媒,浸出水浄化,バイオアッセイ,オオミジンコ
- キーワード(英語)
- Visible Light Responsive Titanium Dioxide Photocatalyst, Leachate Treatment, Bioassay, Daphnia Magna
研究概要
廃棄物埋立処分場の浸出水の一般的な水質特性として,含まれる有機物の多くが難分解性であることから、CODを除去するのは困難である。また、内分泌攪乱作用の疑いがある有機性化学物質等が微量に含まれることもあり,これらの物質の多くもまた難分解性である。そのため、浸出水の処理には時間がかる。現在,多くの処分場で、活性炭を用いた吸着処理等が行われているが,コストがかかること,使用済み活性炭が新たな環境負荷要因になるという問題を抱えている。
この研究では,光触媒の持つ完全酸化分解機能を活用し,通常の浄化処理法では分解することが難しい難分解性COD 成分除去および有機性有害物質除去を目的として,可視光応答型という新しいタイプの酸化チタンを用いることによって,太陽光を利用した省エネ型の浸出水浄化処理技術の確立をめざし,処分場における安全・安心処理システム構築に寄与する。
研究の性格
- 主たるもの:技術開発・評価
- 従たるもの:応用科学研究
全体計画
可視光応答型光触媒による浸出水中の有害成分の分解にともなう生物学的影響の低減ついて明らかにするため,オオミジンコを用いたバイオアッセイによる評価を行う。
初年度は予備検討として従来型光触媒による効果について検討し,2年目および3年目に太陽光を利用した可視光応答型光触媒反応槽による現地実証型の浸出水浄化処理試験における生物影響低減効果について検討する。
今年度の研究概要
太陽光を利用した可視光応答型光触媒反応槽による現地実証型の浸出水浄化処理試験における生物影響低減効果についてオオミジンコを用いたバイオアッセイによる評価を行う。特に微量成分の分解特性と中間生成物に着目してそれらの生物影響について評価を行う。
備考
研究代表者:森達摩(大阪府環境農林水産総合研究所 食とみどり技術センター)
課題代表者
山田 正人
- 資源循環領域
廃棄物処理処分技術研究室 - 室長(研究)
- 京都大学博士(工学)
- 工学,生物工学,化学工学
担当者
-
成岡 朋弘