- 予算区分
- BA 環境-地球推進 A0801
- 研究課題コード
- 0811BA001
- 開始/終了年度
- 2008~2011年
- キーワード(日本語)
- 炭素,森林
- キーワード(英語)
- carbon, foest
研究概要
本課題は、森林減少・劣化を国際的に監視するシステムを我が国が先駆的に提案することに向けて、アジアの地域を中心に、PALSAR等の全天候型リモートセンシング情報を活用して森林減少や森林劣化を定量的に把握する手法を開発するとともに、森林減少の防止活動に伴うCO2排出削減量のアカウンティングを広域(国レベルおよびプロジェ クトレベル)で実施できるシステムの開発に関する検討を進める。
研究の性格
- 主たるもの:モニタリング・研究基盤整備
- 従たるもの:応用科学研究
全体計画
平成20年度においては、国際研究機関と連携して、国際炭素監視システムの構築に関する検討を開始するとともに、環境ベネフィットを評価するツールの開発に着手する。
平成21年度においては、サブテーマ2、3で得られた知見をもとにして、IPCCデフォルト法(森林減少面積とインベントリ情報の組み合わせた算定方式)に基づく森林減少によるCO2排出の評価を行う。
平成22年度(研究終了時)は、サブテーマ4で抽出される森林構造とサブテーマ5で把握される時系列衛星画像による植生撹乱情報を用いて、サブテーマ6の陸域生態系モデルを用いた森林減少に伴うCO2排出量算定を実施するとともに、環境ベネフィットを評価するツールも合わせて利用して、各種アカウンティングオプションの総合評価を行う。
今年度の研究概要
衛星観測による森林減少・劣化域の抽出情報と、インベントリおよび現地観測データ、生態系モデルを融合的に利用した森林炭素監視システムを構築する。今年度は、近年急速に森林減少が進むカリマンタン島を中心的なテストサイトとし、ALOS/PALSARによる森林減少データを用いて、広域的な炭素収支評価を試みる。生態系モデルは土壌炭素の長期動態を中心に高度化し、土地利用変化に伴う炭素放出量の推定精度を検討する。GEOSSをはじめとする国際コミュニティに本研究で開発された森林炭素アカウンティング手法を提示する。
- 関連する研究課題
- 0 : 地球環境研究センターにおける研究活動
課題代表者
山形 与志樹
担当者
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伊藤 昭彦
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Anna Peregon
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安立 美奈子
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哈斯 巴干
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庄山 紀久子
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小熊 宏之生物多様性領域