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循環型社会に資する新たな埋立類型の構築 (平成 22年度)
Establishment of innovative landfill category contributing to sound material-cycle society

予算区分
BC 環境-公害一括
研究課題コード
0811BC001
開始/終了年度
2008~2011年
キーワード(日本語)
循環型社会,備蓄型(保管)埋立,土地造成型埋立,安定化促進型埋立,複合・広域型埋立,新規埋立類型,ライフサイクル評価,費用対効果,埋立技術システム,隔離機能,維持管理期間,環境汚染ポテンシャル,埋立前処理技術,安定化促進技術
キーワード(英語)
Sound material-cycle society, Stock type landfill, Reclamation type landfill, Enhanced stabilization type landfill, Integrated landfill of a multi-municipal area, Innovative landfill category, Life cycle assessment, Cost effectiveness, Technology system of landfilling, Function of isolation, Term of landfill management, Potential of environmental pollution, Pretreatment technology of landfilling, Enhanced stabilization technology

研究概要

循環型社会においても発生が避けられないリサイクル残さや焼却灰などの廃棄物を適正に処分し,かつ,利用価値の高い土地資源や将来必要な物質資源を確保するため,埋め立てられる廃棄物の質と用途に対応した環境保全機能を有する安定化促進型埋立,備蓄(保管)型埋立,土地造成型埋立という新たな埋立類型を提案する.これら新規埋立類型を実現させるため,中間・資源回収処理後の廃棄物の質と量を把握・評価し,新たな埋立概念,技術,維持管理手法を開発・提示・検証することで,循環型社会に資する埋立技術システムの将来像を示す。

研究の性格

  • 主たるもの:政策研究
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

本研究の立ち上げである平成20年度は、国立環境研究所が提案する新規埋立類型について、廃棄物学会埋立部会を通じて新規類型化概念の評価について議論を行い、検討するべき課題抽出を行い、類型の考え方を体系的に取りまとめる。同時に備蓄型埋立に対応する廃棄物の選定や廃棄物ストリームの検討を行い、土地造成型埋立の考え方に関する議論を開始する。平成21年度は、平成20年度の研究活動を継続しながら、新規埋立類型に伴う技術的課題を克服するため、各委託研究機関にて類型ごとの技術的検証を実施する。また、新規類型に係わる廃棄物管理システム全体設計を提案する。平成22年度は、これまで実施してきた技術的課題の取りまとめを実施し、跡地利用を意識した土地としての価値についての検討を開始する。平成23年度には、新規埋立類型の社会的実現性を検証するため、新規埋立類型にしたがった埋立地の経営の可能性について検証し、安全と安心に着目した新たな埋立類型ならびに廃棄物分類の提案を行い、埋立技術システムの将来像を明らかにする。

今年度の研究概要

各類型を具体化するための、技術・経済・社会的な実現可能性を検討すると共に、講演会、セミナー等を通じた情報発信を行う。受け入れ基準や備蓄地の環境保全機能を明らかにし、長期にわたる保管を可能にする埋立技術を開発・提案する。地盤材料の品質要求と共に物流管理、土地情報管理システムについて検討し、土地造成型埋立システムを開発・提案する。埋立前処理ならびに現位置安定化技術の導入により維持管理期間を約30年で終了させる埋立技術システムを開発し、以上の技術をもっても短期間で環境汚染ポテンシャルが低減しない含有量等の閾値を求めることで、埋立忌避物の根拠を示す。モデル地域において、新たに提案する埋立類型を社会に配置した場合の、廃棄物の適正処理、経済性、環境保全を評価する。

備考

共同研究機関:埼玉県環境科学国際センター、北海道大学、京都大学、九州大学、福岡大学、廃棄物学会埋立部会、財団法人港湾空間高度化環境研究センター

課題代表者

山田 正人

  • 資源循環領域
    廃棄物処理処分技術研究室
  • 室長(研究)
  • 京都大学博士(工学)
  • 工学,生物工学,化学工学
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担当者