- 予算区分
- KB JST
- 研究課題コード
- 0913KB001
- 開始/終了年度
- 2009~2013年
- キーワード(日本語)
- 廃棄物,廃水,資源,マテリアルフロー
- キーワード(英語)
- Solid Waste, Waste Water, Resource, Material Flow
研究概要
本研究で提案する農業地域の面的水管理・カスケード型資源循環システムについて、水環境保全への効果と気候変動への適応策・緩和策への貢献のバランス(トレードオフ)を定量的に評価することで、開発された個別技術を組み合わせたシステム全体として最適化することを目的とする。
研究の性格
- 主たるもの:技術開発・評価
- 従たるもの:応用科学研究
全体計画
仮想空間および事例対象地域(高知県内に設定)に設定した提案技術システムにおいて、水ならびに資源・廃棄物の統合的なマテリアルフローを作成し、資源化・処理施設等の点源ならびに農地等の面源から水域へ排出される有機物や窒素・リン等の汚濁負荷量と、放流先である水域を含めた点源・面源からの温室効果ガスの排出量を提案技術システム設定前後で推計する。また、技術導入による真の温室効果ガス排出抑制効果、すなわち、プロセスや輸送によるエネルギー消費による温室効果ガス排出量と廃棄物の処理処分、水質汚濁物質の放流先での温室効果ガス放出量との関係を示す。
今年度の研究概要
高知県内における都市と農地における農作物、食品、廃棄物等の固体有機物に関する文献調査と現地調査を行い、前年度設定したフローの構造図(データベースにおけるレコード構造)に従って、フロー毎の物量をまとめる。また、実際の固体廃棄物ならびに温室効果ガス等の採取・分析、他研究グループの成果や文献のレビューを行って、フローを流れる炭素、窒素、リン量および変換プロセスへのエネルギーとユーティリティー投入量の把握を開始し、既存技術における元素収支等をまとめる。
備考
戦略的創造研究推進事業(CREST):研究領域「持続可能な水利用を実現する革新的な技術とシステム」
研究代表者:藤原拓(高知大学)
共同研究機関:高知大学、北海道大学、岡山大学、京都大学、鳥取大学、埼玉県環境科学国際センター
- 関連する研究課題
- 0 : 重点2ーその他3資源循環・廃棄物処理に関するデータベース等の作成
- 21075 : 重点2ーその他1(1)循環型社会に対応した安全・安心な適正処理・処分技術の確立
- 21062 : 重点2ーその他1(3)液状・有機性廃棄物の適正処理技術の高度化
課題代表者
山田 正人
- 資源循環領域
廃棄物処理処分技術研究室 - 室長(研究)
- 京都大学博士(工学)
- 工学,生物工学,化学工学