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オゾン層破壊に関連した極成層圏雲の特性評価に関する研究(平成 23年度)
A study on characterization of polar stratospheric clouds (PSC) related to ozone depletion

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
0811CD005
開始/終了年度
2008~2011年
キーワード(日本語)
オゾン破壊,極成層圏雲,フーリエ変換赤外分光器,オゾンゾンデ
キーワード(英語)
ozone depletion, polar stratospheric clouds, FTIR, ozone sonde

研究概要

本研究は、極成層圏雲(PSC)がからんだオゾン破壊メカニズムの定量的理解のために、地上の分光観測とオゾンゾンデ観測、衛星観測データにより、PSCの特性評価とそれがオゾン破壊に及ぼす影響を定量的に理解しようとするものである。将来の温室効果ガスの増加による成層圏の寒冷化の影響をより受けると考えられる北極域においてPSCとオゾンの観測を複数年行い、北極域におけるオゾン破壊にPSCが及ぼす影響を定量的に評価し、オゾン将来予測モデルの不確定性の低減に貢献することを本研究の目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備

全体計画

本研究では、以下の4つの研究を並行して実施する。1)2007年に南極昭和基地で得られたFTIRによる微量気体成分及びPSCのデータの解析。2)PSC観測装置の改造及びテスト観測。3)2007年の人工衛星センサーデータ取得及び解析。4)冬期間におけるノルウェー・ニーオルセンにおけるPSCの観測。このうち4)の観測に関しては、2008/09, 2009/10, 2010/11の3冬に関して集約的に行う。

今年度の研究概要

引き続き、2007年の南極昭和基地におけるFTIRによる赤外分光観測で得られた、微量気体成分及びPSCのデータ解析を引き続き行う。得られた結果から、PSCのタイプ別のオゾン破壊量の定量化を行う。また、小型FTIR及びエアロゾルゾンデによるPSCの観測結果の解析を進める。さらに、オゾンゾンデのマッチ観測によって、ロシア・サレハルドを含めた北極圏で出られたデータから、北極上空でのオゾン破壊量の定量化を行う。これら得られた結果を、論文にまとめる。

外部との連携

本研究は、東北大学大学院環境科学研究科、及び福岡大学理学部との共同研究である。

備考

ノルウェー・ニーオルスンでの観測は、ノルウェー極地研究所、並びにドイツ・アルフレット・ウェーゲナー研究所との共同研究である。

課題代表者

中島 英彰

  • 地球システム領域
    気候モデリング・解析研究室
  • 主席研究員
  • 博士(理学) (1993.3 東北大学大学院理学研究科地球物理学専攻)
  • 地学,理学 ,物理学
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担当者