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長期データを活用した陸水生態系の定量的評価(平成 24年度)
Quantitative assessment of freshwater biodiversity and ecosystem using long-term data

予算区分
AQ センター調査研究
研究課題コード
1212AQ002
開始/終了年度
2012~2012年
キーワード(日本語)
資源量,レジームシフト,機能的多様性
キーワード(英語)
stock, regime shift, functional diversity

研究概要

陸水生態系は様々な人間活動の複合的な影響を受け、不健全化が著しい。陸水における生物多様性・生態系の更なる損失・劣化を速やかに回復させるために、生物多様性や生態系の状態やトレンドを評価し、それらに影響をあたえる駆動要因を特定する必要がある。本研究課題では、過去の統計資料・生物情報や長期モニタリングデータを発掘、収集、統合し、適切な指標や統計解析手法を用いて、陸水生態系における生物多様性、生態系機能や生態系の状態や長期的な変化を定量的に評価する。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:基礎科学研究

全体計画

下記の3つのサブテーマを実施する。
(1)長期統計資料を用いた全国湖沼の長期資源量トレンドの推定
(2)霞ヶ浦長期モニタリングデータを用いたレジームシフトの検出
(3)日本全国スケールの純淡水魚類の機能的多様性(Functional diversity)評価−過去と現在の比較

今年度の研究概要

(1)漁業センサスと漁業養殖業生産統計資料から全国22湖沼の長期データを統合し、状態空間モデルにより、資源量の長期トレンドを明らかにする。
(2)霞ヶ浦生物群集のモニタリングデータを活用し、過去にどのようなレジームシフトが何回生じたかを明らかにする。
(3)純淡水魚類群集の形質データベースを構築し、地域スケールでの過去と現在の機能的多様性を算出する。国内外から移入と局所絶滅が機能的多様性に与える影響を定量的に明らかにする。

外部との連携

東北大学、東京農工大学との共同研究

関連する研究課題
  • 0 : 生物・生態系環境研究分野における研究課題

課題代表者

松崎 慎一郎

  • 生物多様性領域
    生態系機能評価研究室
  • 室長(研究)
  • 博士(農学)
  • 生物学,農学,水産学
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