ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方

種の多様性が生みだす生態系レジリエンスの群集機構の解明(平成 26年度)
Revealing the mechanism of ecosystem resilience facilitated by species diversity in a food web

予算区分
KZ その他公募
研究課題コード
1315KZ004
開始/終了年度
2013~2015年
キーワード(日本語)
食物網,安定性,生態系管理
キーワード(英語)
food web, stability, ecosystem management

研究概要

生態系を構成する生物間の食う-食われる関係の相互作用ネットワーク(食物網)の構造はレジリエンスを始めとする生態系の安定性に大きな影響を持つことが明らかにされている。特に、一つの食物網の中にエネルギー転流速度の速い系(以降速い系)と遅い系(以降遅い系)の両方が存在し、それらが高次捕食者によって連結されることで生態系の安定性が高まることが明らかにされた。本研究では、このような構造をもつ食物網にいて、種の多様性が系全体の安定性との関係において、どのような役割を果たしているのかを明らかにすることを目的とする。また、淡水生態系を対象に実証を目指す。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

安定同位体比データが利用可能な複数の淡水生態系を対象に、これまでに開発した解析手法を用いて、食物網構造の定量化を行う。その上で、特に底生生物に注目して、その種多様性に応じて、食物網内のエネルギフローがどのように変化するかを明らかにする。さらに、エネルギフローの変化と系全体の安定性との関係を、モデルも活用しながら明らかにする。

今年度の研究概要

安定同位体比データが利用可能な複数の淡水生態系を対象に、これまでに開発した解析手法を用いて、食物網構造の定量化を行う。その上で、特に底生生物に注目して、その種多様性に応じて、食物網内のエネルギフローがどのように変化するかを明らかにする。

関連する研究課題
  • 0 : 生物・生態系環境研究分野における研究課題

課題代表者

角谷 拓

  • 生物多様性領域
    生物多様性評価・予測研究室
  • 室長(研究)
  • 博士(農学)
  • 生物学
portrait