- 予算区分
- AI 研究調整費
- 研究課題コード
- 1616AI002
- 開始/終了年度
- 2016~2016年
- キーワード(日本語)
- 環境研究,研究ネットワク,ミャンマー
- キーワード(英語)
- Environmental research, Research network, Myanmar
研究概要
ミャンマーでは急速に進む民主化に後押しされ、諸外国からの投資の増加と共に発展が見込まれている。一方で同国における環境問題への関心は未だ低い状況にある。ヤンゴン大学に環境の学部はなく、環境問題を扱うとすれば公衆衛生大学(UPH)のOccupational and Environmental Health Departmentに過ぎない。本活動では、ミャンマーにおける環境健康研究の基盤構築に向け、ミャンマーの主要な医学系大学との協力関係に関する覚書締結とそれに基づく中長期的な人材育成プログラムを実施するものである。これらの活動を通じ、ミャンマー国の環境・健康分野における国立環境研究所の国際的存在感の向上と確立を目指す。
研究の性格
- 主たるもの:応用科学研究
- 従たるもの:技術開発・評価
全体計画
ヤンゴン第一医科大学(UM1)、公衆衛生大学(UPH)、ヤンゴン第二医科大学(UM2)及び保健省医学研究局(DMR)との覚書文書の締結を目指す。初年度に前2機関、次年度に後2期間と交渉する。提携内容として、(1)共同研究の実施、(2)研修生の受け入れ、(3)合同ワークショップの定期開催、等を盛り込む。
(1)の共同研究では、東南アジアに特徴的な金属汚染、インレー族等の特徴的な民族の生活様式と化学物質汚染、都市環境における水質汚濁・大気汚染、等を対象として想定する。
(2)では、修士号・博士号取得のため来日した学生の日本での共同研究機関として学生の受け入れを行う。特に申請代表者が連携大学院教授を務め、学位授与資格を有する筑波大学を活用する。その他、ミャンマー学生の受け入れ実績のある埼玉大学、京都大学とも連携し、共同研究機関として学生の長・短期研修を受け入れる。
(3)2年に1度程度の頻度で、ヤンゴンにおいて環境健康研究に関する合同ワークショップを開催し、共同研究の報告を中心にミャンマーにおけるニーズの掘り起こし、我が国の最新の研究動向等を共有する機会を持つ。
今年度の研究概要
UM1、UPHとの覚書締結を目指し、まず日本からミャンマーへ打合せに渡航、調整後に両大学の学長クラスを国環研に招聘。次年度以降の共同研究費申請に向け、ミャンマー内水質調査を兼ねて現地での手法研修を実施。
外部との連携
公衆衛生大学 ヤンゴン ミャンマー (UPH)
第一医科大学 ヤンゴン ミャンマー (UM1)
第二医科大学 ヤンゴン ミャンマー (UM2)
保健省医学研究局 ヤンゴン ミャンマー (DMR)
課題代表者
TIN-TIN-WIN-SHWE
- 環境リスク・健康領域
- シニア研究員
- M.D., Ph.D (Medical Science)
- 医学,生理学,生化学