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循環資源及び随伴物質のフロー・ストックにおける資源保全・環境影響評価(平成 29年度)
Assessment of resource efficiency and environmental impact in the cycles of recyclable materials and accompanied substances

予算区分
AA 課題解決型
研究課題コード
1620AA022
開始/終了年度
2016~2020年
キーワード(日本語)
循環資源,随伴物質,環境影響,フロー・ストック,焼却
キーワード(英語)
Recyclable materials,Accompanied substances,Environmental impact,Material flow and stock,Incineration

研究概要

アジア地域をはじめとする世界の資源需要は、製品や資源の利用傾向や資源価格の変化を伴いながらも急速に増加している。一方、焼却をはじめとする主要な廃棄 物処理プロセスやインフォーマルを含む循環資源のリサイクルプロセスについては、有害性物質の排出と曝露の実態把握を通じた物質管理が十分できていない。本プロジェクトでは、主要な技術プロセスにおける随伴物質の挙動把握と環境影響評価、ならびに循環資源のフロー・ストック推計とシナリオ評価を通じて、日本およびアジア地域における資源循環に伴う随伴物質(資源性・有害性物質)の適正管理に貢献することを目的とする。
このために、主要な技術プロセスにおける随伴物質の挙動を把握するとともに、人への曝露評価を含む資源利用に伴う環境影響評価を行う。また、国際的な発生 と移動を考慮した循環資源の長期的なフロー・ストックの推計手法を開発し、資源保全と環境負荷低減の観点からの複数の循環施策シナリオを評価する。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:行政支援調査・研究

全体計画

3年目までに、資源循環の技術プロセスのメカニズムの把握、リサイクルに伴う有害性物質への曝露によるリスク評価の試行、及び循環資源のフロー・ストックに関する複数シナリオの検討と評価を行うとともに、5年目までに技術プロセス及び循環資源のフロー・ストック管理の改善のための提言を行う。これらを通じて、日本及びアジア地域における資源循環に伴う随伴物質の適正管理に貢献する。

今年度の研究概要

随伴物質のプロセス挙動把握と影響評価を進めるとともに、アジアの循環資源のフロー・ストック管理における複数シナリオを検討する。プロセス把握においては焼却における排出係数を整理し、影響評価では可給態を通じた主要な曝露ルートを把握する。また、計量経済学的分析の予備調査を行って、アジアの循環資源管理における複数シナリオを検討する。

外部との連携

東北大学、京都大学、仙台高専、愛媛大学、フィリピン大学、マレーシア工科大学

課題代表者

寺園 淳

  • 資源循環領域
  • 上級主席研究員
  • 博士(工学)
  • 工学
portrait

担当者