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気候変動とグローバルヘルス(平成 30年度)
Climate change and global health

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
1820CD017
開始/終了年度
2018~2020年
キーワード(日本語)
東アフリカ,グローバルヘルス
キーワード(英語)
East Africa,Global health

研究概要

気候変動にもっとも脆弱な地域の一つである東アフリカを対象に、歴史的データを含めた気候変動の健康影響評価(特に栄養不良、マラリア、コレラ等の下痢症疾患、熱中症)を行うとともに、現地での社会実装が可能な形での適応戦略の構築を目的とするものである。主な対象国は、政治・経済・学術的にも東アフリカの中心であるケニアとIT立国としての成長著しいルワンダであり、研究代表者らが共同研究を蓄積してきた現地機関との密接な協力体制のもと実施される。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

長期間の気象データ(気温と降水量)並びに疾病データ(栄養不良率、マラリアの罹患率及びマラリアによる死亡率)を現地機関が中心となり収集する。気候変動に起因する洪水、熱波などの自然災害について、現地での発生状況を整理する。栄養不良、マラリア、下痢症疾患、熱中症等のデータを取得したのち、多変量解析や時系列分析等を用いて定量的に分析する。さらに、これらに基づき、気候変動の健康影響についてより脆弱な社会属性を明確化することで、属性に応じた適応策を検討する。

今年度の研究概要

今年度(2018年度)は、カウンターパートと共同でシンポジウムを実施する予定である。昨年度に開催した共同シンポジウムを規模の面で上回るだけでなく、ナイロビ大学が主催する獣医関連学会と連携することとしており、研究連携のさらなる充実が図られる。また、昨年度に現地にて収集した気候と疾病のデータの解析を進める予定である。

外部との連携

東京農業大学、国際連合大学 

課題代表者

関山 牧子

  • 環境リスク・健康領域
    環境疫学研究室
  • 主任研究員
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