ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方

シロキサン類の環境中存在実態及び多媒体挙動に関する研究(平成 31年度)
Occurrence and multimedia behavior of siloxanes in the environment

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
1921CD005
開始/終了年度
2019~2021年
キーワード(日本語)
メチルシロキサン,排出推定,多媒体環境動態モデル,東京湾流域
キーワード(英語)
methylsiloxanes, emission estimates, multimedia environmental fate model, Tokyo Bay catchment basin

研究概要

近年、各国で一部のシロキサン類について化学物質リスク評価が実施され、環境への排出量削減に向けた取り組みが進められている。本研究では、特異な物性を示すシロキサン類(特に環状シロキサン)について、多媒体中の濃度分布を実測により明らかにするとともに、地理的分解能を有する多媒体環境動態モデル(G-CIEMS)による予測を行い、排出を含めた環境挙動の全体像を明らかにすることを目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:基礎科学研究

全体計画

シロキサン類負荷量の膨大な東京湾流域を対象とした実測調査、排出源解析、生活系及び産業系の排出量推定、環境動態モデルによる多媒体挙動の予測、実測値とモデル計算値との比較・照合等を実施する。特に、国際的にも情報の限られるシロキサン類のバックグラウンド濃度や取扱事業所からの排出量の実測を検討し、排出量推定及びモデル計算の高精度化を図る。さらに、G-CIEMSの最大の特長である地理的分解能を活用することで、シロキサン類排出量の増減を仮定した単位流域毎の濃度分布を予測し、実測ベースのみでなく排出シナリオに応じたリスク評価を実施する。

今年度の研究概要

多媒体モデルの検討を分担し、モデル計算の諸設定、排出源単位等の基本的な検討を行う。G-CIEMSにおける計算対象領域の設定、排出源単位の推定、物性値の収集・検討を行うとともに、東京湾流域を対象に代表的な化合物(D4, D5, D6)について多媒体挙動をモデル計算により示す。

外部との連携

研究代表者:埼玉県環境科学国際センター、堀井 勇一
埼玉県環境科学国際センター、富山県立大学、公益財団法人東京都環境公社(東京都環境科学研究所)

関連する研究課題

課題代表者

櫻井 健郎

  • 環境リスク・健康領域
    リスク管理戦略研究室
  • 室長(研究)
  • 博士(工学)
  • 工学,化学
portrait

担当者