オンサイトシステムにおける厨芥・厨房排水からの一体的バイオガス回収に関する研究（令和 3年度）
Research on integrated on-site biogas generation system from kitchen waste and wastewater

研究概要

商業施設等においてオンサイトで厨芥・厨房排水から一体的にエネルギー回収を行うための技術システム構築を目的とする。これまでの共同研究の成果に基づき、システムにおけるCO2排出及び運転コストをより一層削減するために、これまでエネルギー回収の対象としてこなかった厨芥・厨房排水の液画分に対しても、生物膜を使った低炭素・エネルギー回収型の処理の適用可能性を検討する。

研究の性格

• 主たるもの：技術開発・評価
• 従たるもの：応用科学研究

全体計画

実証施設及びラボにおいて、厨房排水の有機液画分の無加温での嫌気性生物膜（汚泥床型および担体型）の連続処理試験を実施し、流入液画分の特徴であるSS、油分濃度が処理に及ぼす影響を検討する。また、ラボ実験において高濃度油脂含有基質の処理に有効性が明らかとなった流動床式高温発酵について、実証装置にて処理試験を実施し、高負荷、高油分原料での安定運転について検証する。上記試験における課題を踏まえた上で、生物膜の発達及び維持に影響する諸因子を突き止めるとともに、適切に制御することによる効率化を検討する。

今年度の研究概要

厨房排水の有機液画分の無加温での嫌気性生物膜（汚泥床型および担体型）の連続処理試験を実施し、排水に含有されるSS、油分濃度が処理水及び有機物のメタン変換に及ぼす影響を検討する。

外部との連携

竹中工務店