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気候変動の複合的リスクへの対応に関する研究(令和 3年度)
Study on Responses to Compound Risks of Climate Change

予算区分
2-2102
研究課題コード
2123BA001
開始/終了年度
2021~2023年
キーワード(日本語)
気候変動,複合的リスク,制度
キーワード(英語)
Climate change,Compound risk,Institution

研究概要

本研究の最終ゴールは、日本や国内主体が直面する気候変動の複合的リスクの中で、国内での検討が遅れており、かつ、今後の対応の緊急性が高い3種類のリスクに関して、具体的な対応方針を示すことである。第1には、複合的リスクに直面する主要アクターの一つとして企業を取り上げる。緩和策関連も併せた3種類のリスク(緩和策関連、物理的、企業の評判等)に着目し、日本企業の認識や対応の実態調査を行う。第2として、アジア地域において気候変動がもたらす複合的リスクについて、その越境性に注目しつつ、リスク対処の方策を検討する。第3として、気候変動による複合的なリスクに対して、国際制度という観点からどのように協調関係を構築できるのかという観点から検討する。

研究の性格

  • 主たるもの:政策研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

社会経済的側面も含めた包括的な気候変動影響を意味する「複合的リスク」概念をベースに、日本にとって優先的に検討が必要な3種類の複合的リスクを対象として、リスクの現状を把握するとともに、将来に向けた進展を予想し、リスクに備えるための具体的な方策を、日本政府及び日本企業等、国内の主要ステークホールダーに対して提示する。ここで「優先的に検討が必要な3種類」とは、(1) 日本企業に対する経済的リスク、(2)アジア地域における社会的不安定性等も含めた複合的リスク、(3) 国連気候変動枠組条約下での国際交渉をはじめとする国際制度におけるリスクである。(2)と(3)は外部に委託する。

今年度の研究概要

主に国内外の企業の報告書や行政文書、論文等の文献調査を中心に、企業の気候変動に対するリスク認知や対応を網羅的に調べ、業種間の共通点や違いを調査する。リスク認知の定性的情報をサプライチェーンモデルの産業部門と対応させてデータ整備を進める。

外部との連携

公益財団法人地球環境戦略研究機関、東京大学

課題代表者

亀山 康子

担当者