- 研究課題コード
- 2021AN001
- 開始/終了年度
- 2020~2021年
- キーワード(日本語)
- 航空機排ガス,有機成分,国際共同研究,ジェットエンジン試験
- キーワード(英語)
- Aircraft exhaust,organic compounds,international collaboration,jet engine testing
研究概要
本研究では、国際的な航空機排出規制に中心的に関わってきたスイスのグループと共同で民間航空機エンジンの排気試験を行い、ジェットエンジンから排出されるオイル主体のナノ粒子(粒径50 nm以下の粒子)の存在を検証し、排出箇所を特定する。さらに、スス粒子とどこで混合するか明らかにする。
研究の性格
- 主たるもの:応用科学研究
- 従たるもの:基礎科学研究
全体計画
スイスのチューリッヒ国際空港内のジェットエンジン排気試験施設(SRTechnics)で以下を行う。
?エンジン直下と数十メートル下流等で粒子個数を測定するほか、粒子試料を採取し、粒子質量と化学組成(元素状炭素、有機炭素、有機成分)を測定する。
?ジェットエンジンから排出されるオイルナノ粒子の存在を検証し、排出箇所を明らかにする。
?ジェットエンジンからのスス粒子の排出箇所を特定し、排出後にオイルナノ粒子とどこで混合するか明らかにする。
今年度の研究概要
SR Technicsにおいて、民間旅客機ジェットエンジンからの排気中の粒子個数を、エンジン直下と数十メートル下流で測定するほか、粒子試料(全粒子、及び粒径別粒子)を採取し、粒子質量と化学組成(元素状炭素、有機炭素、有機成分)を測定する。ジェットエンジンから排出されるオイルナノ粒子の存在を検証し、排出箇所を明らかにする。ジェットエンジンからのスス粒子の排出箇所を特定し、排出後にオイルナノ粒子とどこで混合するか明らかにする。
外部との連携
・研究協力者(エンジン試験):Dr. Julien Anet、Dr. Lukas Durdina(Zurich University of Applied Sciences (スイス))
・研究協力者(サンプリング等):齊藤勝美氏(イサラ研究所、国立環境研究所客員研究員)、藤谷雄二氏(環境リスク・健康領域)
- 関連する研究課題
- 25967 : PJ3_最新の排出量評価等を考慮した気候・大気質変動の再現及び将来予測の高精度化
- 25566 : 環境リスク・健康分野(ア先見的・先端的な基礎研究)
- 25584 : 基盤計測研究(ア先見的・先端的な基礎研究)
課題代表者
伏見 暁洋
- 地球システム領域
- 主幹研究員
- 博士(工学)
- 工学