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最終処分場からの POPs 及びその候補物質の浸出実態の把握手法及び長期的な溶出予測手法の開発 に関する研究(令和 3年度)
Research on the development of a method for understanding the actual situation of leaching of POPs and their candidate substances from landfills and a method for
Long-term emissions forecasts

予算区分
3-1904
研究課題コード
1921BA018
開始/終了年度
2019~2021年
キーワード(日本語)
最終処分場,POPs,長期的な排出予測
キーワード(英語)
Landfills,POPs,Long-term emissions forecasts

研究概要

最終処分場には、過去に製造及び使用された残留性有機汚染物質 (POPs) の廃棄物の多くが無害化されずに埋め立てられていることから、POPsが浸出水を介して環境中に放出されることが懸念されている。最終処分場から排出されるPOPs及びその候補物質 (以下POPs等)のリスク管理のためには、浸出水の実態を把握し環境リスク評価を行うことが必要であるが、現在、浸出水に適用可能なPOPs等分析法は未構築の状況である。本研究では、国内の最終処分場の浸出水に含まれるPOPs等の分析法を構築し濃度実態を把握するとともに、廃棄物層内での挙動を評価し、処分場におけるPOPs等の長期的な適正管理に資する浸出水濃度の予測式を構築することを目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:モニタリング・研究基盤整備
  • 従たるもの:行政支援調査・研究

全体計画

高塩類、高pH等の特性を有する浸出水に対応可能なPOPs等分析法を構築し、全国的な排出実態解明を行うとともに、POPs等の濃度と埋立廃棄物・処分場構造との関係を解析する。廃棄物層内におけるPOPs等の挙動を明らかとするため、バッチ試験、カラム試験系を構築し、溶出及び吸着特性を評価する。得られた結果に基づき、処分場構造を鑑みた溶出予測モデルを構築し、実サイトのPOPs等の挙動予測を行う。

今年度の研究概要

昨年度に引き続き、浸出水におけるPOPs等の濃度実態を調査し、それら濃度と埋立廃棄物・処分場構造との関係を解析する。カラム試験、バッチ試験を用いて、廃棄物層内におけるPOPs等の溶出・吸着特性を明らかとするとともに、パラメータを取得する。これら結果に基づき、処分場構造を鑑みた溶出予測モデルを構築し、実サイトのPOPs等の挙動予測を行う。

外部との連携

大阪府立環境農林水産総合研究所、兵庫県環境研究センター、大阪市立大学

関連する研究課題
  • 25564 : 資源循環分野(イ政策対応研究)
  • 25563 : 資源循環分野(ア先見的・先端的な基礎研究)

課題代表者

遠藤 和人

  • 福島地域協働研究拠点
    廃棄物・資源循環研究室
  • 室長(研究)
  • 工学博士
  • 土木工学,材料工学
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担当者