ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方

災害時等の緊急調査を想定したGC/MSによる化学物質の網羅的簡易迅速測定法の開発(令和 3年度)
Development of comprehensive simple and rapid measurement method of chemical substances by GC/MS assuming emergency monitoring such as disaster

研究課題コード
1921AH004
開始/終了年度
2019~2021年
キーワード(日本語)
自動同定定量システム,ガスクロマトグラフ−四重極型質量分析計
キーワード(英語)
automated identification and quantification system,GC-MS

研究概要

本研究では、事故・災害時において初動時スクリーニングに有効な、GC/MSによる全自動同定定量データベースシステム(AIQS-DB)の構築を目的とする。災害時に懸念される物質として数百物質を選定し、各物質の質量分析データをAIQSに収載するとともに、機種間誤差・室間誤差の確認や、新たに開発するAIQS解析ソフトウェアの試用、環境実試料での評価を行うほか、AIQSを災害時に利用するためのマニュアル策定を行う。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備

全体計画

共同研究実施にあたり、参加機関からDB作成班、DB評価班及びマニュアル班を構成し、以下のとおり作業を分担する。
DB作成班では、災害時に懸念される物質として選定されたものについて、質量スペクトル、相対保持時間及び検量線の各データを採取する。400物質のデータ収載を目標とし、測定は参加機関で分担しつつ、クロスチェックも行う。
DB評価班では、順次登録されるDBを利用し、各機関管内の環境試料測定に供し、室間誤差の確認や開発段階のソフトウェアの試用による改善提案等を行う。
マニュアル班では、作成するAIQS-DBの活用マニュアルを作成する。

今年度の研究概要

昨年度に引き続き年間約150物質を目標にデータベース収載のためのGC-MS測定を行い、可能なものについてGC-MS-AIQSへ追加収載する。またウェブ上で稼働するMI-AIQSを開発し、その利用法に関する研修を実施する。さらにウェブ版AIQS試用による不具合の抽出と改良を行う。

外部との連携

北海道立総合研究機構環境科学研究センター,岩手県環境保健研究センター,山形県環境科学研究センター,札幌市保健福祉局衛生研究所,栃木県保健環境センター,群馬県衛生環境研究所,埼玉県環境科学国際センター,千葉県環境研究センター,東京都環境科学研究所,山梨県衛生環境研究所,静岡県環境衛生科学研究所,さいたま市健康科学研究センター,横浜市環境科学研究所,富山県環境科学センター,福井県衛生環境研究センター,岐阜県保健環境研究所,愛知県環境調査センター,三重県保健環境研究所,滋賀県琵琶湖環境科学研究センター,大阪府立環境農林水産総合研究所,兵庫県環境研究センター,和歌山県環境衛生研究センター,名古屋市環境科学調査センター,神戸市環境保健研究所,堺市衛生研究所,岡山県環境保健センター,広島県立総合技術研究所 保健環境センター,山口県環境保健センター,高知県環境研究センター,福岡県保健環境研究所,佐賀県環境センター,熊本県保健環境科学研究所,大分県衛生環境研究センター,宮崎県衛生環境研究所,福岡市保健環境研究所,愛媛県立衛生環境研究所,仙台市衛生研究所,奈良県景観環境総合センター,茨城県霞ケ浦環境科学センター,大阪市立環境科学研究センター,広島市衛生研究所,北九州市立大学,県立広島大学,環境省環境調査研修所

課題代表者

中島 大介

  • 環境リスク・健康領域
  • 副領域長
  • 博士(薬学)
  • 薬学,化学
portrait

担当者

  • 大曲 遼