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災害・事故等で懸念される物質群のうち中揮発性物質に対する網羅的分析技術の開発と拡充(令和 3年度)
Method and technology development and improvement for comprehensive analysis of semivolatile organic compounds that may be released during disasters and environmental incidents

予算区分
S-17-3(2)
研究課題コード
1822BA002
開始/終了年度
2018~2022年
キーワード(日本語)
自動同定定量システム,GC/MS,災害
キーワード(英語)
AIQS,GC/MS,disaster

研究概要

緊急時環境調査において、中揮発性物質群を網羅的に把握し得るスクリーニング段階及び精密分析段階の分析技術確立のために、簡易迅速スクリーニング法(GC/MS-AIQS)の拡充・開発、精密・確定分析法の開発及び動的分析・支援システムの開発を行う。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:行政支援調査・研究

全体計画

災害・事故時にリスク要因となる可能性の高い広範な物質に対して、可搬型装置による現地観測結果の情報を得つつ実験室で実施する中揮発性物質をカバーする網羅的手法の開発を目指す。
事故等の発生直後に調査担当部局において、製造量や事故時の曝露可能性などから必要性が高いと想定されるうち出来る限り多数の物質群を簡易かつ数日内に測定可能な一括網羅的スクリーニング分析法を拡充・開発する。特に、吸入曝露が想定される中揮発性物質を対象とする。そのため、(1)測定が必要となると予想される物質の選定と優先順位付け、(2)全自動同定定量(AIQS)GCMSによる測定のための基礎検討、個別物質の測定パラメータの取得、(3)AIQS-GCMSの測定結果を確定するためのGC-QTofMSやGC-ICPMS等を利用した高度確定分析手法の開発、(4)Webを介した現地でのAIQS測定支援ツールの開発と適用可能性研究、を行う。
本課題は他の課題と連携しつつ実施し、最終的に一群の動的分析手法としての統合を目指す。

今年度の研究概要

引き続き年間約150物質を目標に測定に供し、可能なものについてAIQSへ追加収載し、緊急時用AIQSデータベースを完成させる。前年度に続いてMRM等による定量結果の精度比較を行う。また河川水や粉じん試料等からの試料採取・前処理段階での安定性や回収率等についても検証する。調査担当部局の支援を目的としたポータルサイトの開発を行う。また事故時漏えい物質検出ソフトを開発する。

外部との連携

堀場製作所 北九州市立大学

課題代表者

中島 大介

  • 環境リスク・健康領域
    曝露影響計測研究室
  • 室長(研究)
  • 博士(薬学)
  • 薬学,化学
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担当者