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南アジア・東南アジア域のメタン排出源の起源別安定炭素同位体調査(令和 3年度)
Source sampling and stable carbon isotope measurements from various methane source categories in South Asia and Southeast Asia

研究課題コード
2021AN003
開始/終了年度
2020~2022年
キーワード(日本語)
メタン,同位体比,アジア,現地調査
キーワード(英語)
methane,isotope ratio,Asia,source sampling

研究概要

多様なメタン排出源の安定炭素同位体比の現地調査をアジア地域において実施する。排出源近傍のメタン濃度と同位体比を測定し、調査地域を代表する排出源の同位体比を精度良く推定し、これを複数の地域別・排出起源別に実施して、収集した同位体比データを整備する。この結果を大気観測データの解析に役立てるとともに、生態系モデルの結果との比較も行う。本研究では、アジア地域のメタン排出源の現地調査により、(1)排出起源別・地域別にメタンの同位体比データを収集し、(2)その同位体比データを利用して生態系モデルの改良点の考察を行う。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備

全体計画

本研究課題では、アジア地域の代表的なメタン排出源(廃棄物・湿地帯・水田・家畜など)を排出起源別・地域別に複数選定し、それぞれの排出源近傍でメタン濃度をモニタリングしながらメタンの安定炭素同位体比測定のための空気試料の採取を行う。採取した空気試料は実験室に持ち帰ってメタンの同位体比の分析を行い、メタン濃度と合わせた解析に基づいて対象排出源の同位体比を推定する。結果を排出起源別・地域別にまとめ、アジア地域のメタン排出源の同位体比データベースとして整備・公表して、将来のトップダウン・ボトムアップ研究の基礎データとする。また、生態系モデルを用いたアジア地域のメタン排出源の同位体比についての試験的な計算を実施し、現地調査結果との比較を行う。

今年度の研究概要

今年度は、現場メタン濃度測定のための携帯型メタン計の調整や同位体比測定用空気試料採取ための必要物品の準備を進め、複数のメタン排出源サイトで現地調査を実施する。データ取得が期待される調査候補地を対象に、生態系モデルでの計算手法の検討を行う。

課題代表者

梅澤 拓

  • 地球システム領域
    動態化学研究室
  • 主任研究員
  • 博士(理学)
  • 理学 ,地学,物理学
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担当者