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底生食物連鎖におけるパーフルオロアルキル酸化合物の生物蓄積動態(令和 4年度)
Bioaccumulation of perfluoroalkyl acids in the aquatic benthic food chain

研究課題コード
2023CD109
開始/終了年度
2020~2023年
キーワード(日本語)
汚染質動態,モデリング,残留性,生物蓄積,底生動物,動力学
キーワード(英語)
pollutant behavior in environment,modeling,persistence,bioaccumulation,benthic animals,kinetics

研究概要

沿岸海域における底生食物連鎖は、水産食料資源の重要な基礎であると同時に食物網への化学物質の入口として重要である。パーフルオロアルキル酸化合物(PFAAs)は、環境残留性のイオン性化合物であり、環境中動態の情報が不足している。本研究では、底生食物網におけるPFAAsの生物蓄積動態を明らかにする研究の一環として、PFAAsの海産魚類への消化管経由の移行動力学、またゴカイへの移行動力学の温度依存性を、実験により新たに明らかにするとともに、ベンチマーク法を適用し動力学パラメーターを基準化する。また環境中濃度より底生魚類中PFAAs濃度を予測する生物蓄積モデルを構築する。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:基礎科学研究

全体計画

ベンチマーク法および関連する分析を検討する課題1、PFAAsの底生魚類への消化管経由の移行動力学を調べる課題2、PFAAsのゴカイへの移行動力学の温度依存性を調べる課題3、底生魚類中と環境中のPFAAsの関係を記述する生物蓄積モデルを構築する課題4の構成で、3年計画で進める。

今年度の研究概要

課題1では、ベンチマーク法による曝露実験とその試料分析について検討し、化学分析を行う。課題2では、底生魚類曝露実験試料の分析、データ解析を行う。課題3では、引き続きベンチマーク法適用の検討、ゴカイ曝露実験およびその試料分析とデータ解析を行う。課題4では、生物蓄積モデルを構築し、モデルを用いたシナリオ検討を行う。このうち、課題3、4を主担当、課題2を分担する。

外部との連携

熊本県立大学、東京農工大学

関連する研究課題

課題代表者

櫻井 健郎

  • 環境リスク・健康領域
    リスク管理戦略研究室
  • 室長(研究)
  • 博士(工学)
  • 工学,化学
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