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災害時等における化学物質の網羅的簡易迅速測定法を活用した緊急調査プロトコルの開発(令和 4年度)
Development of an emergency survey protocol using AIQS-GC for chemical substances in the event of a disaster

研究課題コード
2224AH002
開始/終了年度
2022~2024年
キーワード(日本語)
自動同定定量システム,網羅分析,GC-MS,災害時環境調査
キーワード(英語)
AIQS,comprehensive analysis,GC-MS,Survey of chemical substances in the environment in the event of a disaster

研究概要

本研究では、事故・災害時において初動時スクリーニングに有効な、GC/MSによる全自動同定定量システム(AIQS-GC)の構築と、地方環境研究所等への実践的な普及を目的とする。装置非依存型のAIQS-GCの開発において生じているデータベース(DB)における保持指標のずれの補正を行う。また、単なる化学測定手法である本法を、実際の災害や日常業務の中で利用するための総合的な方法論の確立と平時データの蓄積も課題である。これらの課題に取り組み、実際の災害時に活用可能な緊急環境調査の方法論を開発する。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備

全体計画

既存DB準物質に収載されている各物質について、参加機関で分担し、保有する物質のRIを再測定し補正値を算出する。また、各機関において通常業務で採取する媒体を一部利用し、AIQS測定を実施する。更に災害を想定した被害想定、調査計画、調査、報告の机上訓練を設計し、参加機関の協力を得て実施する。最終年度には共通試料を準備、災害シナリオを策定して各機関に配布、各機関の報告を集約して全機関参加の結果検討会を開催する。3年間の成果をとりまとめ、災害時における緊急環境調査の実施マニュアルを作成する。

今年度の研究概要

既存DB準物質に収載されている各物質について、参加機関で分担し、保有する物質のRIを再測定し補正値を算出する。これらを用いてDBの更新を行う。

外部との連携

北海道立総合研究機構、岩手県環境保健研究センター、宮城県保健環境センター、山形県環境科学研究センター、札幌市衛生研究所、仙台市衛生研究所、茨城県霞ケ浦環境科学センター、栃木県保健環境センター、群馬県衛生環境研究所、埼玉県環境科学国際センター、千葉県環境研究センター、公益財団法人東京都環境公社 東京都環境科学研究所、山梨県衛生環境研究所、長野県環境保全研究所、静岡県環境衛生科学研究所、さいたま市健康科学研究センター、横浜市環境科学研究所、富山県環境科学センター、福井県衛生環境研究センター、岐阜県保健環境研究所、愛知県環境調査センター、三重県保健環境研究所、滋賀県琵琶湖環境科学研究センター、大阪府立環境農林水産総合研究所、公益財団法人ひょうご環境創造協会、兵庫県環境研究センター、奈良県景観・環境総合センター、和歌山県環境衛生研究センター、名古屋市環境科学調査センター、大阪市立環境科学研究センター、神戸市健康科学研究所、堺市衛生研究所、広島県立総合技術研究所、保健環境センター、山口県環境保健センター、高知県衛生環境研究所、広島市衛生研究所、福岡県保健環境研究所、佐賀県環境センター、熊本県保健環境科学研究所、大分県衛生環境研究センター、宮崎県衛生環境研究所、沖縄県衛生環境研究所、北九州市保健環境研究所、福岡市保健環境研究所、北九州市立大学

課題代表者

中島 大介

  • 環境リスク・健康領域
  • 副領域長
  • 博士(薬学)
  • 薬学,化学
portrait

担当者

  • 大曲 遼